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パワートレインは新世代ボクサー&リニアトロニックに一新。2015年11月のマイナーチェンジで「アイサイト」がVer.3に進化


中古車は世代が古く低年式なモデルほどお買い得かと言えばさにあらず。生産終了から年月が経つにつれ残存台数が減り、希少価値が上がることで相場が高騰することは珍しくない。




また本体価格が安かったとしても程度の良い個体が少ない、あるいは部品代が高いどころか一部の重要保安部品が生産終了していて入手困難なため維持そのものが困難、というケースも多々見られる。




そこで狙い目なのが、流通台数が多く故障や部品の心配も少ない、また燃費を含めた動力性能や安全性能の面でも大きく見劣りしないためコストパフォーマンス抜群な、現在新車販売されている世代よりも一つ前のモデルだ。




今回は、2012年11月に国内デビューしたスバルのCセグメントSUV「フォレスター」の四代目をご紹介しよう。




TEXT●遠藤正賢(ENDO Masakatsu) PHOTO●SUBARU

歴代スバル・フォレスター。左より初代、二代目、三代目、四代目

初代(1997年2月~)および二代目(2002年2月~)のフォレスターは、メカニズムの多くを共有するインプレッサのクロスオーバーワゴンと言うべきモデルで、ホットなSTi仕様を設定するなど、とりわけスポーティな性格が与えられていた。




だが2007年12月にデビューした三代目は全高が85mmアップするなどボディサイズが全面的に拡大されるとともに、力強いスタイルに悪路走破性、広々とした室内空間を兼ね備えた、スタンダードなSUVへと大きく舵を切った。

新旧フォレスターのパッケージング比較図

四代目スバル・フォレスターの最低地上高と3アングル

四代目スバル・フォレスターXTのパワートレインおよびベアシャシー

2012年11月に発売された四代目はこの三代目の正常進化版と言えるものだが、パワートレインが一新され、FA20型2.0L水平対向4気筒直噴ターボ「DIT」エンジンと、FB20型2.0L水平対向4気筒NAエンジンの二種類に。後者には6速MTとの組み合わせも設定されたが、主力となったトランスミッションは新世代のチェーン式CVT「リニアトロニック」だ。

「X-MODE」の制御イメージ

油圧多板クラッチを用いて前後トルク配分を電子制御する「アクティブトルクスプリットAWD」は、従来からの入力トルクと車輪速に加え、VDC(横滑り防止装置)から舵角・ヨーレート・横加速度信号も読み取って、電子制御の制度を向上。さらにエンジン・CVT・AWD・VDCなどを統合制御し悪路走破性を高める「X-MODE」と、急な下り坂で低い車速を維持する「ヒルディセントコントロール」を、廉価グレード以外のCVT車に標準装備した。

アイサイト(Ver.2)のステレオカメラ

そして、ステレオカメラを用いたADAS(先進運転支援システム)「アイサイト(Ver.2)」搭載グレードを、フォレスターとして初めて、ターボ車とNA車の双方に設定している。




なお、2018年6月にデビューした現行五代目フォレスターにはターボ車の設定がなく、ハイブリッドの「e-BOXER」に取って代わられている。そのため、この四代目はターボエンジンのスポーティな走りを味わえる、最後のフォレスターと言えるだろう。




では、そんな四代目フォレスターがどのように進化していったのか、モデルの変遷を以下に記す(価格はいずれも発表時点のもの(当時の税率における消費税込み))。

【2012年11月13日発表・発売】フルモデルチェンジ(A型)

四代目スバル・フォレスター(SJ系、2012年11月発売モデル)
四代目スバル・フォレスター(SJ系、2012年11月発売モデル)
視界が良く操作性にも優れた運転席まわり

居住性のみならず乗降性にも配慮された室内空間

広いうえに段差が少なく積み下ろしが容易な荷室空間

グレード構成は下記の通り。FF車の設定はなく、全車AWDとなる。

「2.0i」


 エントリーグレード。AWD・6MT/CVT:208万9500円




「2.0i-L」


 装備充実グレード。AWD・6MT/CVT:240万4500円




「2.0i-Lアイサイト」


 2.0i-Lにアイサイト(Ver.2)を装着。AWD・CVT:250万9500円




「2.0i-Sアイサイト」


 18インチタイヤやパワーリヤゲート、アイサイト(Ver.2)をを備えたNAのスポーティグレード。AWD・CVT:277万2000円




「2.0XT」


 ターボエンジンに専用の内外装・ボディ・サスペンション・ブレーキを採用した走りのトップグレード。283万1850円




「2.0XTアイサイト」


 2.0XTにアイサイト(Ver.2)を装着。AWD・CVT:293万6850円

【2013年10月29日発表・発売】一部改良(B型)

四代目スバル・フォレスター2.0i-Lアイサイト(2013年10月発売モデル)

パワーリヤゲートおよびカーテン&サイドエアバッグの展開グレードを大幅に拡大したほか、「2.0i-Sアイサイト」にターボ車と同じスポーツタイプメーターとアルミパッド付スポーツペダルを標準装備。「2.0i」「2.0i-L」「2.0i-Lアイサイト」の17インチアルミホイールを切削光輝仕上げとした。




また、新ボディカラーとしてジャスミングリーン・メタリックを設定した。価格は「2.0i-Sアイサイト」が274万500円に下がったほかは変更なし。

【2014年5月27日発表、5月30日発売】特別仕様車

X-BREAKのエクステリア
X-BREAKの撥水ファブリック&合皮シート
X-BREAKの撥水カーゴフロアボード

撥水加工を施したファブリック&合皮シートやカーゴフロアボードを採用し、ウィンタースポーツなどアウトドアでの使い勝手を高めた「X-BREAK(エックスブレイク)」をNA・CVT車に設定。室内の各部にオレンジステッチを施し、外装にはダークシルバー塗装+切削光輝17インチアルミホイールやシルバールーフレールを装着するなど、アウトドアギアらしい装いとしている。価格は261万4500円。

【2014年5月27日発表、5月30日発売】特別仕様車

アドバンテージラインのエクステリア
アドバンテージラインのインテリア

最上級グレード「2.0XTアイサイト」の質感をさらに高めた「アドバンテージライン」を設定。外装にはハイラスター塗装の専用18インチアルミホイールやサテンメッキドアミラー、内装にはウルトラスェード表皮のブルーステッチ入りシート&ドアトリム、高級本革ステアリングホイール、ブルーメタリックドレープの加飾パネルなどを採用している。価格は307万4760円。

【2014年11月25日発表・発売】一部改良(C型)、特別仕様車

X-BREAK専用ボディカラーのタンジェリンオレンジ・パール
Sリミテッドのエクステリア
tSのエクステリア
tSのインテリア

全グレードにシャークフィンアンテナを採用したほか、室内に金属調やピアノブラック調の加飾を採用して質感をアップ。また8スピーカーの「ハーマンカードンサウンドシステム&SDナビゲーション」を新たにメーカーオプション設定した。




継続設定された「X-BREAK」(268万9200円)には、新たに専用ボディカラーのタンジェリンオレンジ・パールとデザートカーキが設定されている。




新しい特別仕様車の「Sリミテッド」(282万9600円)はターボ車の外装をNA車に装着したモデル。また2.0XTアイサイトをベースにSTIが内外装やボディ・サスペンション・ブレーキに加えアイサイトやVDCまで専用チューンしたコンプリートカー「tS」(435万円)が、300台限定で発売された。




なお、「2.0i-S」「2.0i-Sアイサイト」「2.0XT」が廃止され、グレード構成は下記の通りとなっている(いずれもCVT・AWD車。「2.0i」「2.0i-L」には同額の6MT車もあり)。

「2.0i」 214万9200円


「2.0i-L」 247万3200円


「2.0i-Lアイサイト」 258万1200円


「X-BREAK」 268万9200円


「Sリミテッド」 282万9600円


「2.0XTアイサイト」 302万760円


「tS」 435万円

【2015年4月14日発表、6月1日発売】特別仕様車

プラウドエディションのエクステリア
プラウドエディションのインテリア

アイサイト搭載車がJNCAP最高ランクの「先進安全車プラス(ASV+)」を獲得したことを記念し、2.0i-Lアイサイトをベースとして、専用ウルトラスエードシート、専用シルバーカーボン調インパネ加飾パネル、専用ドアトリムなどを採用。価格をベース車と同額(258万1200円)に抑えた特別仕様車「プラウドエディション」を設定した。

【2015年10月28日発表、11月2日発売】マイナーチェンジ(D型)、特別仕様車

2.0XTアイサイトのフロントまわり
2.0XTアイサイトのフロントまわり
X-BREAKのフロントまわり
アイサイト(Ver.3)など新規ADASのシステム構成
2.0XTアイサイトの運転席まわり

初のフェイスリフトでフロントマスクとリヤコンビランプ、アルミホイールのデザインを刷新。インテリアは、シルバーのフレームとピアノブラック調の加飾パーツ、カラー液晶マルチインフォメーションディスプレイの追加により質感を高めつつ、SDナビ、リヤシートヒーター、運転席パワーシートメモリー機能を新たに設定し、利便性をアップ。




アイサイトをVer.3にアップデートし、スバルリヤビークルディテクション、アダプティブドライビングビーム、LEDハイ&ロービームランプ/ステアリング連動ヘッドランプを新たに採用した。




走りについても、フロントクロスメンバーの剛性をアップしたほか、サスペンションセッティングを変更し、ステアリングギヤ比を15.5:1から14.0:1へとクイック化。ドアガラスの板厚アップ、シール部品の強化、CVTの改良などにより、静粛性を向上させた。




NA車はさらにエンジンのフリクションを低減し、ターボ車はさらにトルクベクタリング機構を採用したほか、CVTの8段ステップ変速をクロスレシオ化している。




グレード構成は大きく変更されていないものの、「2.0i-L」の6速MT車が廃止されている。

「2.0i」 214万9200円


「2.0i-L」 258万1200円


「2.0i-Lアイサイト」 268万9200円


「X-BREAK」 275万4000円


「Sリミテッド」 289万4400円


「2.0XTアイサイト」 312万8760円

【2016年7月11日発表・発売】特別仕様車

ブラウンレザーセレクションのインテリア

スバル初の水平対向エンジン搭載車「スバル1000」の発売から50周年を記念した特別仕様車の第二弾として「ブラウンレザーセレクション」を設定。




「Sリミテッド」(313万2000円)と「2.0XTアイサイト」(331万2360円)をベースに、シルバーステッチを施したブラウン本革内装を採用。スバルとして初めてステアリングヒーターを採用し、高触感本革と組み合わせた。




そのほか、パワーリヤゲート、アドバンスドセイフティパッケージを標準装備するなど、使い勝手と安全性を高めている。

【2016年10月3日発表・発売】特別仕様車

スタイルモダンのエクステリア
スタイルモダンのインテリア

スバル初の水平対向エンジン搭載車「スバル1000」の発売から50周年を記念した特別仕様車の第六弾として「スタイルモダン」を設定。




「2.0i-Lアイサイト」(280万8000円)をベースに、ブルーグリーンステッチを施したグレーのウルトラスェード×ブラック合皮シートを採用。外装はサイドウィンドウ全周とサイドクラッディングにクロームモールを装着した。

【2017年3月13日発表、4月3日発売】一部改良(E型)

X-BREAKカラーアクセント仕様

従来の「2.0i」に代わって「2.0iアイサイト」(241万9200円)を設定し、「2.0i-L」(CVTのみから6速MTのみに変更)を除く全グレードにアイサイト(Ver.3)を標準装備。アクティブレーンキープの作動車速域を従来型の65km/h以上から60km/h以上に拡大した。




また「X-BREAK」に、ダークグレーメタリック塗装の専用17インチアルミホイール、オレンジ加飾入りフロントフォグランプカバーとサイドクラッディング、X-BREAKリヤオーナメント、ブラックのルーフレールなどを装着する「カラーアクセント仕様」を追加した。

【2017年7月25日発表、8月22日発売】特別仕様車

2.0XTスマートエディションのエクステリア
2.0XTスマートエディションのインテリア

「Sリミテッド」(280万8000円)と「2.0XTアイサイト」(300万2400円)をベースに、ダークメッキのフロントグリル、ブラックのドアミラー・シャークフィンルーフアンテナ・ルーフレールを装着。室内にはシルバー加飾パネルを採用する「スマートエディション」を設定した。




なお、クロームウインドゥモール、アルミパッド付スポーツペダル、運転席&助手席8 ウェイパワーシート、後席シートヒーターを省略することで、ベース車より価格を抑えている。

■スバル・フォレスター2.0XTアイサイト(F-AWD)*2012年11月発売モデル


全長×全幅×全高:4595×1795×1695mm


ホイールベース:2640mm


車両重量:1590kg


エンジン形式:水平対向4気筒DOHCターボ


総排気量:1998cc


最高出力:206kW(280ps)/5700rpm


最大トルク:350Nm/2000-5600rpm


トランスミッション:CVT


サスペンション形式 前/後:ストラット/ダブルウィッシュボーン


ブレーキ 前後:ベンチレーテッドディスク


タイヤサイズ 前後:225/55R18


乗車定員:5名


車両価格(当時):293万6850円
四代目スバル・フォレスター2.0XTアイサイト(2012年11月発売モデル

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