2020年8月26日、豊田市の元町工場にてGRヤリスの生産が開始された。生産される施設は、GRヤリス用に特別に設計された「GR Factory」である。GRヤリスのトヨタの欧州サイトが伝えている。
スポーツカーの生産はトヨタにとって久々だ。Toyota Gazoo Racingは、GRスポーツカーの生産に特化した施設「GRファクトリー」を設立した。この工場は、自動搬送装置(AGV)で接続されたいくつかの異なる組み立てによって構成されており、ベルトコンベアーのない本体と組み立てラインが組み合わさっている。これらのプロセスによりこの施設は、スポーツカーに不可欠な高剛性ボディを製造し、高精度の組み立てを保証できるようになった。これらは通常の大量生産ラインで行なうのは困難なことで、GRスポーツカーが念入りに丁寧に製造されていることがわかる。
トヨタGAZOO Racingは、人材育成に対する信念を大切にしており、熟練した技術者を集めた。 「匠」として知られるこれらのチームメンバーは、卓越した職人技で知られている。この新しい工場は、他のトヨタ生産施設の労働者の職人技と技術スキルのトレーニングにも使用される。
WRCから生まれたGRヤリスは、新しいプラットフォームをベースとしたユニークなスポーツカーで、レースから直接ヒントを得たオーダーメイドのGR-FOUR 4輪駆動システムを搭載した、欧州仕様は最高出力261 hp(日本仕様272ps)および最大トルク360 Nm(同370Nm)を生み出す新しい3気筒1.6ℓターボを搭載しており、重量はわずか1280 kgだ。
日本では2020年9月4日の発売が予定されている。欧州での最初のデリバリーは11月の予定だ。