8月12日、BMWは5シリーズ・セダンにプラグインハイブリッドパワートレイン搭載車としては最上位グレードとなる「545e xDrive」を設定したと発表した。
EVモード走行時は最大57kmの航続、140km/hの最高速を実現
搭載するハイブリッドパワーユニットは286psを発揮する直列6気筒ターボエンジンに、109psを発するモーターを組み合わせ、システム総合で394ps/600Nmを引き出す。このアウトプットは四輪に配分され、4.7秒の0-100km/h加速と250km/hの最高速を実現する。
一方、EVモードによるゼロエミッション走行時は、最大57kmの航続距離と、140km/hの最高速をマークする。なお、リチウムイオンバッテリーが後席床下に搭載される関係で、トランクスペースは純エンジン車の530ℓより狭くなるものの、容量は410ℓ確保されている。
走行モードは、エンジンとモーターをインテリジェントに使用する「ハイブリッド」モードのほか、モーターのみの「エレクトリック」モードや、パワーユニットのパフォーマンスを最大限に引き出す「スポーツ」を設定。
「ハイブリッド」モードはボタンを2回押すと、「ハイブリッドECOプロ」モードが起動し、回生ブレーキシステムやコースティング機能が最適化される。ナビゲーションシステムと連携され、高速道路のジャンクションでの減速時や前走車に近づいた際などに、効果的に回生ブレーキを働かせるなど、省エネ走行をマネジメントしてくれる。
コネクティッド技術はこのモデルにも積極的に導入されており、手持ちのスマートフォンに「My BMW」アプリをダウンロードすれば、スマートフォンから空調設定やバッテリーの残量の確認などが遠隔操作できる。
この545e xDriveの登場により、すでに設定されている「530eセダン/ツーリング」、「530e xDriveセダン/ツーリング」と合わせて、5シリーズはさらに多様なニーズに応えられるようになった。