7月30日、マツダは、新型コロナウイルス感染防止に向けた支援活動として、新型コロナウイルス感染症の軽症患者や無症状の病原体保有者等を搬送する車両を、山口県に8台提供したことを発表した。これでマツダが提供した同車両は広島県への9台、福山市への1台と合わせて計18台となった。
マツダがCX-8をベースに開発し、マツダE&Tが架装
同搬送車両は、行政や医療機関からのさまざまな要望を踏まえて、CX-8をベースに、マツダが開発し「株式会社マツダE&T」が架装。納車および車両メンテナンスといったアフターサービスは提供先に所在するマツダの販売会社が行う。なお、同搬送車両の概要は以下のとおり。
●マツダ「新型コロナウイルス感染症軽症患者等向け搬送車両」概要
1.前席の乗員の感染リスクを低減するとともに、後席の様子を確認できる仕様
・前席と後席(2列目)の間に、大型の窓を備えた隔壁(パーティション)を設置
・車載の空調と追加架装の後席排気システム(リアベンチレーション)によって前席と後席の圧力差を作ることで、後席から前席への空気流入を抑制
2. 感染者搬送後のお手入れのしやすさに配慮
・全席に装備するフロアマットをラバー(ゴム素材)にすることで、除菌や清掃のしやすさに配慮
・座席に装着できるビニールカバーを装備し感染者搬送後に交換することで、消毒などの作業の負担を軽減
3. より安心してご利用いただくためのオプション設定
・前席と後席の乗員が隔壁(パーティション)越しでもストレスなくスムーズに会話できる通話システム
・前席の乗員が前席と後席の圧力差を確認できる差圧計