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レクサスLFAは、4.8ℓV型10気筒自然吸気エンジン、1LR-GUE型を搭載していた。最高出力560ps(412kW)/8700rpm、最大トルク480Nm/6800rpm。レッドゾーン9000rpmというこのエンジンのクランクシャフトを見てみる。
TEXT◎牧野茂雄(MAKINO Shigeo)
高性能エンジンはコンサバティブ
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レクサスLFAだけに搭載されたトヨタ初のV10エンジン。高回転高出力を売りにするエンジンには、奇をてらった設計は不向きである。したがって、このクランクシャフトは古典的な外観をしている。ひとつのクランクピンで左右バンクのピストンをひとつずつ抱く。愛知製鋼によれば「とても苦労しコストもかかった完全バランスのクランクシャフト」とのことだ。搭載車両が高価だけにNV性能への配慮は必須であり、エンジン回転の上昇側だけでなく「落ち」側にも配慮している。これより気筒数の多いクランクシャフトはセンチュリー用のV12だが、こうしたマルチシリンダーエンジンは一度廃止するとノウハウが途絶えてしまう。生産継続を望みたいエンジンだった。
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