トヨタはプリウスとプリウスPHVで一部改良を実施、7月1日から発売を開始した。そこでトヨタ初採用となったのが、「プラスサポート」という装備だ。一体、どんな機能があるのだろうか?
今回、プリウス&プリウスPHVで実施された一部改良の目的は二つある。
「安全・安心機能」と「給電機能」の強化だ。
安全・安心機能の強化
まずは、「安全・安心機能」の強化の内容からご紹介しよう。具体的には以下の通り、「トヨタセーフティセンス」の機能が向上した。
・プリクラッシュセーフティの検知範囲を夜間の歩行者と昼間の自転車運転者に拡大
・レーダークルーズコントロール使用時に、同一車線内中央を走行できるよう操舵を支援するレーントレーシングアシスト(LTA)を装備
・カメラで認識した道路標識をディスプレイに表示するロードサインアシスト(RSA)を追加
また、「インテリジェントクリアランスソナー」も全車に標準装備。車庫入れ時などで障害物と接触しそうなときには、ブレーキ制御を行って接触を緩和してくれる。
「安全・安心機能」の強化で注目は、トヨタ初採用となる「プラスサポート」だ。プラスサポート用スマートキー(ディーラーオプションで価格は1万3200円~)で解錠すると、自動でシステムが起動し、ペダルの踏み間違い操作を検知した際、加速を抑制してくれるというもの。これは進行方向に障害物がない場合でも機能するため、ドライバーの意図せぬ急加速を抑制する効果が見込まれる。
ちなみに「ウインカー操作時」「急な上り坂での発進時や加速時」「ブレーキからの踏み替え時」の際は、ドライバーが意図して加速していると判断し、加速抑制を行わない。
特に高齢者や運転に不慣れなドライバーにとって、このプラスサポート用スマートキーが不慮の事故を防いでくれる一助になりそうだ。
給電機能の強化
「給電機能」の強化に関しては、AC100V・1500Wのアクセサリーコンセントが全車標準装備となったのがポイント。
昨年、地震や大雨などの災害に見舞われ電気が止まってしまった地域では、外部給電機能を備えたハイブリッド車が大活躍する場面が見られた。自然災害に対する備えの一つとして、プリウス&プリウスPHVの外部給電機能は大いに頼りになりそうだ。
そしてプリウスPHVでは、ソーラー充電システムが全車にオプション設定されることとなった。さらにソーラー発電量がマルチインフォメーションディスプレイに表示されるようになり、発電量を確認しやすくなっている。
E(FF) | 260万8000円 |
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S(FF) | 265万5000円 |
S(4WD) | 285万3000円 |
S"ツーリングセレクション"(FF) | 282万6000円 |
S”ツーリングセレクション"(4WD) | 302万4000円 |
A(FF) | 291万円 |
A(4WD) | 310万8000円 |
A"ツーリングセレクション"(FF) | 307万7000円 |
A”ツーリングセレクション”(4WD) | 327万5000円 |
Aプレミアム(FF) | 324万8000円 |
Aプレミアム(4WD) | 344万6000円 |
Aプレミアム"ツーリングセレクション"(FF) | 335万9000円 |
Aプレミアム"ツーリングセレクション"(4WD) | 355万7000円 |
E(FF) | 260万8000円 |
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S(FF) | 331万3000円 |
S"セーフティパッケージ"(FF) | 339万4000円 |
S"ナビパッケージ"(FF) | 380万5000円 |
A(FF) | 361万5000円 |
A"ナビパッケージ"(FF) | 404万7000円 |
Aプレミアム(FF) | 393万3000円 |
Aプレミアム"ナビパッケージ"(FF) | 439万2000円 |
安全装備が充実した特別仕様車も発売開始
また一部改良に合わせて、プリウス「S」をベースとした特別仕様車「S”Safety PlusII”」も7月1日から発売が開始された。価格はFF車が275万5000円、4WD車(E-Four)が295万3000円で、以下の機能が特別装備となっている。
・ブラインドスポットモニター(車線変更時の後方確認をアシスト)
・リヤクロストラフィックアラート(後退する際に、左右後方からの接近車両を検知し、ドアミラー内のインジケーターの点滅とブザーにより注意喚起)
・ナビレディセット(バックカメラに加え、音声操作やハンズフリー通話を可能にするステアリングスイッチをセット)
・LEDアクセサリーランプ(悪天候時にヘッドランプの明かりを補助)
・ナノイー
・雨滴感応式オートワイパー
・自動防眩インナーミラー