新型コロナウイルス蔓延による緊急事態宣言が全国で解除され、徐々に日常生活を取り戻している昨今。一方で、電車やバスなどの公共交通機関は、少しずつ人が戻り始め、再び“3密”の状態に……。ここでは3密状態が避けられ、ウイルス感染リスクを最低限にしてくれる「バイク通勤」をクローズアップ。通勤定期代とガソリン代等の違いもシミュレーションしてみた。
REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)
調査日:2020年6月1日
バイク通勤ならば「感染リスク」を大幅軽減できるはず
「普通二輪・小型限定免許」の取得も簡易化!今、125ccクラス(原付2種)は通勤・通学に大人気
・50cc並の税金(50ccは2000円/125ccは2400円)
・任意保険は車の保険に付帯するファミリーバイク特約あり
・コンパクトな車体だから置き場所に困らない
・50cc(原付1種)にある30km/h規制や二段階右折義務がない
・2人乗り用ならば2人乗りも可能
・4ストローク車の場合、1Lあたり30km走行は当たり前。クルマよりも断然燃費が良いからガソリン代も節約可能
新型コロナにより、ガソリン価格も下落。今、バイク通勤はマジでオトク
バイク通勤 vs 電車通勤 どちらがオトク?
ここでは、旧江戸川を渡れば、あの東京ディズニーランド&ディズニーシーで有名な千葉県浦安市となる、東京都の端っこ、東京メトロ東西線・葛西駅(東京都江戸川区)から、編集部のある都営地下鉄大江戸線「東新宿駅(東京都新宿区)」までを通勤区間と仮定。電車通勤とバイク通勤の、1か月の交通費をシミュレーションしてみた。通勤距離は、片道17km~19.4km。
●ルート:東京メトロ東西線・葛西駅~門前仲町駅で乗り換え~都営地下鉄大江戸線・東新宿駅
●片道の距離:19.4km
●時間:47分(乗車38分)
●1か月の通勤定期代:1万5300円
※ガソリン価格は1L:130円。燃費は1L:30kmの車両。月22日勤務と想定
●ルート:葛西橋通り~永代通り~内堀通り~靖国通り~都道302号
●片道の距離:17.0km
●時間:50分(※注)
1か月の走行距離:748km÷燃費30km=1か月のガソリン使用料=約25L
25L×130円=3250円
●1か月のガソリン代:3250円
単純に見積もってみても、1か月の通勤定期代と1か月のガソリン代のみを比較した場合、1か月で1万2050円の差が生じる。無料もしくは安価なバイク駐車場や駐輪場が使用できる場合、バイク通勤はかなりお得であることが分かる。
なお、都心にある編集部(東京都新宿区)近辺のバイク駐車場を調べてみたところ、最寄駅である「東新宿駅」徒歩4分の場所に、月額9350円(税込)の物件を発見。バイク駐車場代:月額9350円+1か月のガソリン代:3250円=1万2600円となり、電車通勤よりも2700円安上がりとなる。
※注:時間はグーグルマップで調査した、クルマを使った時の結果。小柄なバイクなら、時間はさらに短縮されると推測。
驚愕のコスパに注目!電動バイクの1か月の電気代は、ガソリン代の1/9という安さを実現