BMWアルピナの日本総代理店を務めるニコル・オートモビルズはこのほど、BMWの旗艦SUVであるX7をベースに仕立てた新型モデル「BMWアルピナXB7」の予約注文受付を開始した。税込車両価格は2498万円で、日本仕様は右ハンドル。なお、日本導入時期は2021年春の予定だ。
621ps/800Nmの4.4ℓV8ツインターボ搭載で、0-100km/h加速を4.2秒でこなす
パワートレインは621ps/800Nmを発揮する4.4ℓ V型8気筒ツインターボエンジンと、ZF製8速スポーツATの組み合わせ。車両重量は2655kgにもおよぶが、停止から4.2秒で100km/hに、14.9秒で200km/hに到達させる加速性能が与えられている。最高速は290km/hをマークする。
エアサスペンションはアルピナ仕様のチューニングが施され、ドライビングダイナミクスと快適な乗り心地を高次元で両立させている。走行状況やドライビングモードに応じて40mmの車高調整が可能で、車速30km/h以下で悪路を走行する際は地上高が40mmアップして走破性を向上。
一方、オンロードでは車速160km/hを超えると20mm、250km/hを超えるとさらに20mm車高が下がり、低重心化とネガティブキャンバー角の増加によるサスペンション・ジオメトリーの最適化によって、ダイナミックなハンドリングとロードホールディング性を一層高める。
4輪駆動システムはBMWのxDriveをベースに専用開発。トルクは前後アクスルにシームレスに可変分配される。トルクの配分量はアルピナによって再設定されており、あらゆる条件下でトラクションとニュートラルなドライビングダイナミクスを最大限に発揮するようセッティングされている。
ブレーキ性能も追求された。フロントにはブレンボ製4ピストンキャリパーに395×36mm径のディスクを、リヤにはフローティングキャリパーに398×28mm径のディスクを採用し、高い制動性能を実現。アルピナ・ブルーにペイントされるブレーキキャリパーには、ホワイトで「ALPINA」の文字が表記されている。さらにオプションで、軽量ドリルドローターと耐熱性能をさらに高めたブレーキパッドの組み合わせが選択可能となっている。
タイヤは高性能ランフラットを標準装着。サイズは前後ともに285/45R21で、組み合わせるホイールはアルピナ・ダイナミック・ホイールを標準装備。オプションとして伝統の20スポークデザインを採用した23インチのアルピナ・クラシック鍛造合金ホイールが用意されている。
エクステリアは、アルピナ車に共通する特色といえる高水準のエアロダイナミクス性能を感じさせるディテールが目をひく。フロントでは、大型エアインテークと立体的なアルピナ・ロゴをあしらったフロントエプロンを装着。このエプロンはエアロダイナミクスを最適化することで揚力を抑え、高速走行時の安定性を最大限に高める効果がある。
リヤビューでは、アルピナ・スポーツエキゾーストシステムと2組のツインテールパイプが、アルピナ製リヤエプロンに美しく融合。リヤエプロンの中央に配置されたディフューザー・フィンは、機能だけでなくルックス上のアクセントにもなっている。
インテリアでは、特別なクリスタル仕様(Crafted Clarity)を取り入れたアルピナ・デザインのiDrive コントローラーや、ブルーライト付きのギヤセレクタースイッチ、アルピナ・プロダクション・プレート、イルミネーション付きのドアシル、手作業で丁寧に仕上げた最高品質のラヴァリナ・レザー、アルピナのトレードマークであるブルーとグリーンのステッチを施したアルピナ・スポーツ・ステアリング・ホイールなど、細部まで徹底的にこだわったインテリアの数々によって、アルピナ車ならではの雰囲気を発散。インテリアトリムには、アルピナ定番の高級ウッドトリム「ミルテ」のほか、ピアノブラックがオプション設定されている。
アルピナ・デザインへと変更されたフルカラー・デジタルメーター・ディスプレイは、充実したオプション構成、スポーツディスプレイ、カスタマイズ可能な画面を特徴としており、BMW特有のドライバーオリエンテッドなコックピットの一部を形成。コックピットのデザインは、タッチスクリーン、ダイレクト・セレクション・ボタン、iDrive コントローラー、音声入力やジェスチャー・コントロールなどを通じて直感的に操作でき、卓越したユーザーエクスペリエンスが体感できる。
このほか、画期的な数々のアシスタンスシステムを組み合わせ、高度なアクティブセーフティを実現するBMWドライビング・アシスト・プロフェッショナルを標準装備している。