先週リリースされたばかりのニューモデルを6月中旬の発売に先駆けてレビュー。人気ブランド最上級モデルならではの優れたポイントをお伝えしよう。
REPORT/PHOTO●浜先秀彰(HAMASAKI Hideaki)
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ゴリラ CN-G1400VD……オープン価格
ゴリラはポータブル型ナビのジャンルで3年連続販売シェアナンバーワンを達成しているブランド。しかも今年25周年を迎えるだけあり、根強いファンも多い。
ポータブル型は名前の通り持ち運びできるのが特徴だ。といっても歩きながら使うわけではなく、クルマからクルマへの載せ替えや、自宅への持ち帰りが可能になるということ。また、ダッシュボードに設置するため車種を問わずに装着ができる。
取付作業はとても簡単で、強力なゲル式吸盤のスタンドをダッシュボードに貼り付け、本体をワンタッチで装着。電源はシガーライターソケットにプラグを差し込んで取得し、渋滞情報(VICS)取得用のフィルムアンテナをフロントガラスに貼ればいい。ケーブル類の取り回しは必要だが、特別な工具を用いることもない。
最新モデルでいちばん目立つ改良ポイントは地図データの充実。市街地図が表示できる都市を1295から1741へと大きく増やし、日本全国で道路の幅や河川の形、建物の形などがわかる詳細な地図が見られるようになった。土地勘のない場所では安心感がグンと増すだろう。
そしてルートガイド中に都市部の主要交差点で表示されるリアル交差点拡大図はカラー舗装やドットレーンなども忠実に再現。方面看板表示についても路上に設置されている実物と同じデザインで、ピクトグラムや高速道路ナンバリングも反映されている。これらによって画面の表示と目の前の風景がリンクし、初めて走行する場所でも迷う心配がないのだ。
ちなみに地図データ(案内画像を含む)は2023年7月まで全地図更新(期間中1回)、部分地図更新(制限なし)が無料ででき、つねに新しい地図を使い続けられる。
以前より好評の「安全・安心運転サポート」機能はドライバーが運転に注意すべきポイントを知らせてくれるものだが、大きな標識アイコンがポップアップで現れたり、ハッキリした音声が発せられるので、すぐに案内や警報に気づくことができる。万一の逆走を警告してくれることもあり、運転に慣れない人には心強い味方になってくれるだろう。
ナビアプリをインストールしたスマホと比較されることも多いゴリラだが、れっきとしたカーナビだけに自車位置の表示精度は抜群に高い。本体には上下センサー/左右センサー/加速度センサーを備えたGジャイロを搭載するうえ、3種類(GPS、みちびき、グロナス)56基の衛星電波受信を実現。ゴリラ独自の高精度測位システム「Gロケーション」は複雑な都市部の道路網でもつねに正確な位置を示す優れた信頼性を備えている。