2017年から2018年にかけて、長野自動車道に1ヶ所、国道19号線に2カ所、同じ県内に計3カ所の「Wオービス(既設オービス+新設オービス)」ポイントを出現させ、我々を混乱させた長野県警。そんな不思議ポイントが、なんと3年をかけ、この春、ようやく解消された!
試練の今、国民の血税は、なおさらもっと有効に使いましょう!
2018年春、国道19号線、木曽路に出現した2カ所(木曽郡木曽町日義と南木曽町田立)の「不思議なWオービスポイント」。それぞれ既設のHシステムの手前にピッカピカのLHシステムが新設されたのだが、なんと、Hシステムは撤去されずにそのまま残存(レーダー部分に「運用停止中」というシートが被せられてはいたが)。ふつーは既設を撤去してから新設するというのがセオリーなのに、一体、何のつもり?と我々ドライバーが疑問に思ったのは当然のこと。実は、管轄の長野県警は、その前年に長野自動車道(塩尻IC付近)でも同じことをやらかしているだけに、逆に、「そーゆーの流行ってんの?」と言われても仕方がない。
が、よく考えてみれば、高速道路と国道にオービスを新設する場合、その費用は国(警察庁)が負担するのだが、撤去にかかる費用は各都道府県持ち。地方自治体のほとんどが財政難に苦しんでいる昨今、そう簡単に予算は組めないというのが実情だ。つまり、簡単に新設→即撤去とはなかなかいかないのではないだろうか?
事実、この春、国道19号線木曽郡南木曽町に最後まで残っていたHシステムがついに撤去されたが、「Wオービス状態」が完全に解消されるまで、なんと3年を要しているのだ。
それにしてもその「取り締まり効率」の悪さから、今、次々と固定式オービスが撤去されているが、各地方自治体もその都度、乏しい予算を使わされていることになる。となると、今後、各都道府県ともコロナ禍の影響で財政難に陥ることが必至なだけに、オービスの撤去ペースが落ちる=ゾンビオービスが増えることになるかもしれません。