中国第一汽車集団有限公司(以下、一汽集団)とトヨタ自動車株式会社は、中国における持続的成長に向けて管理体制を再編する。これにより、天津一汽トヨタ自動車有限会社(以下、TFTM)は一汽トヨタ系統括事業体となり、それ以外の車両及びエンジン製造事業体は100%子会社としてTFTM傘下に入ることになる。
TFTM:天津一汽トヨタ自動車有限会社
生産:クラウン、アバロン(含HV)、カローラ(含HV、PHV)、ヴィオス、IZOA(含EV)
FTRD:一汽トヨタ技術開発有限会社
設計・評価・認証
SFTM:成都/長春:長春豊越公司
生産:ランドクルーザープラド、RAV4(含HV)、コースター
TFTE:天津一汽トヨタエンジン有限会社
生産:エンジン
FTCE:一汽トヨタ(長春)エンジン有限会社
生産:エンジン
FTMS:一汽トヨタ自動車販売有限会社
販売会社
具体的には、四川一汽トヨタ自動車有限会社(以下、SFTM成都)と長春豊越公司(以下、SFTM長春)、天津一汽トヨタエンジン有限会社(以下、TFTE)と一汽トヨタ(長春)エンジン有限会社(以下、FTCE)が対象となる。
今回の再編は、中国の変化の速い市場に呼応するために実施するもので、TFTMのもと製造事業体の管理を一元化することで、全体最適な管理体制が可能となり、リソーセスやオペレーションの効率化による競争力向上につながるとトヨタは考えている。
トヨタ中国本部長の上田達郎氏は
「中国政府をはじめ、パートナーである一汽集団やご愛顧いただいている中国のお客様のサポートをいただき、一汽トヨタの事業は来年には20周年を迎える。今後も一汽トヨタの末永い発展のために、一汽集団ともご相談し、このタイミングで体制を再編することにした」
と語った。
なお、一汽トヨタ系の研究開発会社である一汽トヨタ技術開発有限会社(FTRD)についても今回の再編のタイミングでTFTMの100%子会社としてTFTM傘下となる。一汽とトヨタの販売会社である一汽トヨタ自動車販売有限会社(FTMS)については、資本の変更はないが、実務上、TFTMへのレポートラインを実現することで管理統合し、開発から生産、販売までの一気通貫の体制を目指す。