4月14日、ホンダは新型コロナウイルス感染防止に向けた支援活動を発表した。4月13日には東京都港区および渋谷区に「感染者を搬送するための車両(仕立て車)」を提供。さらに5月からは医療現場でのニーズが高い「フェイスシールド」の生産を開始するとともに、今後は人工呼吸器の生産も検討している。
運転席と後部座席の仕切りを設置して飛沫感染のリスクを抑制
このたび提供がスタートした感染者搬送車両(仕立て車)は、オデッセイやステップワゴンなどをベースに、搬送時の感染リスクを削減するため、運転席と後部座席の仕切りを設置。前後席間の圧力差を利用して飛沫感染を抑制する構造に仕立てられているのが特徴だ。
この車両は埼玉県狭山市にある埼玉製作所を皮切りに、国内の事業所で順次生産される。いまのところ東京都の港区および渋谷区の自治体に提供されているが、今後は都内など、感染者の多いエリアから提供される見通し。
一方フェイスシールドは、ものづくりセンター栃木や鈴鹿事業所などの国内事業所で生産し、医療現場へ無償で提供する予定とのことだ。