カロッツェリアの最新カーナビ「サイバーナビ AVIC-CW910-DC」と、マルチドライブアシストユニット「ND-MA2」の実力をふだんのカーライフを通してお伝えする長期連載の第2回。
REPORT/PHOTO●浜先秀彰(HAMASAKI Hideaki)
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ネットワークスティック&差分更新で作業は早くて簡単
サイバーナビの最新モデルでは2022年10月末まで無料で最新地図データを利用できる権利が付帯。データ更新作業を行えば、つねに新鮮な地図を使い続けられるわけだ。ユーザーならば積極的に活用したいところ。
サイバーナビのデータ更新は「全データ更新」と「差分更新」の2種類。「全データ更新」はすべてのデータを書き換えるためにデータが重く、パソコンやインターネット回線、SDメモリーカード(32GB)を必要とし、時間もかかる(パソコンの能力やインターネット環境で所要時間は異なる)。一方「差分更新」は変化があった部分のみデータを書き換えるためにデータが軽く、付属の通信モジュール「ネットワークスティック」を利用して手軽に作業が行える。今回は「差分更新」によるデータ更新作業をやってみた。
カロッツェリアのサーバーに最新データが用意されたタイミングでユーザーの元には「カロッツェリア サイバーナビ 地図更新のお知らせ」というメールが届く。ほぼ同じタイミングでサイバーナビを起動させれば、「新しいデータに更新可能です。通信でバージョンアップを開始します。よろしいですか?」というメッセージも画面に表示される。
このときナビ画面上で「はい」にタッチすればすぐにデータ更新作業が開始され、「いいえ」にタッチすればメッセージが消える。バージョンアップ設定の自動更新設定を「OFF」にしている場合には、自分でメニュー画面から更新作業を開始することもできる。
「はい」にタッチするとネットワークスティックを通じて最新の差分更新データをサーバーからダウンロード。このとき画面下端に「DL中」という文字が表示されるだけで通常通りにナビは使用できる。作業のためにわざわざクルマを駐車させたり時間を確保する必要がないのは嬉しいところだ。
差分更新データがナビにダウンロードされると、「バージョンアップを開始します」。のメッセージを画面に表示する。ユーザーは「確認」をタッチするだけでいい。
更新作業が始まると画面の下端に「更新中」の文字を表示。駐車などで電源を切って中断されても、次に起動したときには続きから更新が始まる。所要時間は通信状況によって多少異なるだろうが、データの書き換えには5分もかからなかった。
更新作業が終了すると再起動のメッセージが表示される。一度電源が切れるため停車中の場合には「はい」を、ルートガイド中の場合には「いいえ」を選択すればいいだろう。
再起動をすると「新しいデータを有効にします」、「バージョンアップ完了」のメッセージが順に現れて作業は終了だ。今回、差分更新作業にかかった時間は10分足らず。しかも再起動時以外にはナビの使用に制限がかからないなど、超お手軽作業には驚かされてしまった。次回は差分更新によって変化したポイントを紹介しよう。