光成形技術で熱可塑性樹脂成形を行うmicro-AMSは、トヨタ自動車の低速自動運転EV「e-Palette」に難形状のスタンションポール(手摺り)のエンドキャップが採用されたことを発表した。
micro-AMSの光成形技術(Photon Molding)は真空注型技術を応用した革新的な熱可塑性プラスチックの成形技術。真空注型などで用いられるシリコーンゴム型に熱可塑性プラスチックを充填の上、マイクロ波などの電磁波を照射し、充填したプラスチックを溶解させることで成形をおこなう。光成形技術は金型が不要となる上、幅広い種類の熱可塑性プラスチックの成形が可能であることから、少量多品種分野のプラスチック製品開発・生産における大幅なコストダウンと工期の短縮を図れる。企業の製品開発やサービスパーツ対応におけるコスト削減が期待できるばかりでなく、様々な高付加価値なプラスチック製品の開発への用途の拡がりが期待される。
スタンションポール(手摺り)のエンドキャップは、「e-Palette」のスタンションポールをボディーに差し込むパーツで表面に革シボ加工が施されている。赤い丸印で囲った部分が採用品で、エラストマーが使われ柔軟性に富む成形品とした。