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トヨタe-RACER:「ワクワクする造形と材料の質感を組み合わせがすごくうまい」難波治教授がデザインを分析する


スバルの前デザイン部長で現在は、首都大学東京で教鞭をとる難波治教授が、MFスタッフとともに東京モーターショーを取材したのは、もうだいぶ前。ジュネーブ・モーターショーも北京モーターショーも中止・延期になって華やかなコンセプトカーともちょっとご無沙汰気味の今こそ、もう一度、期待のコンセプトカーのデザインチェックをしようと思う。今回は東京モーターショーでピカイチにかっこよかったこのモデルを取り上げる




COMMENT◎難波 治(NAMBA Osamu/首都大学東京教授) まとめ&PHOTO◎MotorFan.jp編集部

新しい意味の楽しい経験値が作れるんじゃないか

MF:これはe-RACERというEVスポーツカーです。e-Palette(イーパレット)とか、ああいうのはシェアカーだから自分で持つんじゃなくてみんなで持つ。でも、e-RACERは自分で持って、走りを楽しむためのクルマというコンセプトです。




難波教授:これはいいですね。まず、この大きさね、非常に魅力的です。こういうコンパクトなサイズがやっぱり個人の所有というものにジャストフィットする感じがします。ボディサイズはどのくらいですか?




MF:全長3340×全幅1620×全高970mmです。

難波教授:新しい時代になったって、運転操作を楽しむっていうか、ドライビングを楽しむっていう感じがものすごくしますし、デザインもいいじゃないですか。バランスもとてもいい。たぶん20インチ超えているサイズのタイヤだと思いますけど、タイヤも大きいのでスポーツカーみたいな雰囲気が出てます。それが四隅に配置されている感じ、タイヤが独立しているところ、四輪独立して露出しているんですけど、フェンダーのカバーがちゃんとついている。なかなかスタイリッシュな感じで好ましいですし、何よりもこんなの運転したら楽しいだろうなって、まず思います。それから造形では、非常に滑らかな曲線がうまくあしらわれていて、ボディのアンダーとロールバーの金属質なところがとってもいいですね。造形と材料の質感の組み合わせがすごくうまいと思います。それからボディには、ちょっとマットなブラックを使って、フェンダーはグロスのブラック。こういうカラーの使い方も非常にセンスがいいなと思います。これ面白そうですね。




MF:高評価ですね。


難波教授:これいいですね。こういう車ってとっても楽しいと思います。タンデムふたり乗りなんだ。これこそ、ワクワクですよね。

MF:これかっこいいですよね。




難波教授:ええ、いいと思います。ホイールも、いかにもベンチレートディスクみたいな、こういうの機械モノがすごくデザインに役立ってるってかっこいいですよね。自動運転の時代に全部自動にならなくてもいいし、もしかしたら例えば、操舵は自分でやるんだけど、他のものは全部自分で性能諸元とかサスの調整とか、パワーの伝達バランスとか、その日の気分や走る場面に合わせて自分でアレンジして、というような楽しみ方ができるかもしれない。なんか、「モノからコト」とか、「所有から使用の時代」とかって言われてるんですけど、その時代だからこそAIとか使いこなして新しい時代における、新しい意味の楽しい経験値が作れるんじゃないかなあ。是非乗ってみたいですね。座ってみたいくらいです。

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