1月17日、アウディジャパンと一般社団法人「Social Innovation Japan」は、スマートフォンの「mymizu(マイミズ)」アプリにおける連携を通じて、使い捨てプラスチック製品の消費量を削減するとともに、持続可能なライフスタイルを推進するためのパートナーシップを締結した。
ユーザーを無料で給水できる場所と結びつけるスマホアプリ
「mymizu」とは、ペットボトルの消費量を削減し、日本をはじめ世界中で環境の持続可能性を実現するための活動を推進することを目標に掲げるプラットフォーム。
このアプリは、公的水飲み場およびパートナー店舗(カフェ、レストラン、ホテル、お店等)をはじめ、日本国内で5000カ所以上、そして世界各地で約20万カ所の給水スポットとユーザーを結びつけ、ペットボトル入りの飲料水を購入する代わりに、これらのスポットで給水することを可能にする。
本アプリのベータ版は2019年9月にiOSでリリースされ、30カ国において3カ月で1万回を超えるダウンロードを記録。アウディジャパンの支援により、2020年1月16日公開の新バージョンでは、ユーザーによるペットボトルや二酸化炭素排出量の削減を測定できるトラッキング機能が新しく追加された。
●「mymizu」アプリの機能
1. 最寄りの給水スポットを見つける機能(世界各地における19万7千箇所以上の公共の給水スポットおよび日本における170社以上の登録店舗を含む)
2. より多くのユーザーが簡単に給水できるよう、既存のスポットに加えて新たな給水スポットの登録・写真投稿機能
3. 給水したことによってペットボトルや二酸化炭素排出量の削減、節約した金額、水の消費量のトラッキング機能
4. 成果や持続可能性に関する豆知識のSNS共有機能
日本は世界で2番目に使い捨てプラスチック製品のひとり当たり廃棄量が多い国で、日本だけで地球の128周分に相当する250億本以上のペットボトルが毎年生産されている。日本は高度なリサイクル技術とインフラを備えているが、毎年約39億本のペットボトル(15.4%)が焼却または埋立地に送られる形で処分され、もしくは水路や海洋に流されている。
アウディジャパンと連携することで「mymizu」は、消費者と企業の双方に対してより環境に責任を持つ行動を促すことを目指している。 一方アウディは、2025年までに同社の二酸化炭素排出量を30%削減し、2050年までに同社の供給および生産チェーンを含む全社的なカーボンニュートラルバランス(二酸化炭素中立性)を達成することを目標に、持続可能性の実現に向けてブランド全体で取り組みを進めている。