CAR MONO図鑑を担当するカーグッズライターの浜先秀彰が東京オートサロン2020の会場をくまなくチェックし、今年の“ライティングアイテム”のトレンドを予測。
REPORT●浜先秀彰(HAMASAKI Hideaki) PHOTO●澤田和久(SAWADA Kazuhisa)
見た目も実用性もアップするLEDバルブへの換装がオススメ
新型車を中心に灯火類は明るくて長寿命なLEDに切り替わりつつある。といってもベーシック~ミドルクラスのグレードではコストが上がることを嫌ってヘッドライトはハロゲンバルブが標準装着されていることが多いし、それ以外のランプ類では昔ながらの白熱球がまだ使われている。
アフターマーケットではそのような現状に合わせて純正バルブと入れ替え装着ができるLEDバルブを数多くラインアップ。ほとんどは加工を施すことなく、見た目も変えることなくLEDに換装が可能だ。
2020年はLED関連製品の需要(家庭用も含めて)が更に増えることで価格が下がり、技術の進化によって明るさや耐久性が一段とアップするだろう。LEDを光源に使用した個性的なパーツもより増えそうだ。東京オートサロンでは3つのブランドに注目をした。
スフィアライトは多くのLEDバルブをラインアップしているメーカーだが、最新モデルとなる「ライジング アルファ」は画期的な製品だ。一般的なLEDバルブはバルブの後端部分にファンやヒートシンクが装着されていたり、別体のコントロールユニットが付属していたりして車種によってはハロゲンバルブからの換装がスペース面で困難だが、このモデルはハロゲンバルブ(H4)とサイズがほぼ同一。そのためこれまでLED化を諦めざるをえなかったクルマにも装着がOKだ。ただし明るさは同社で扱う従来からのLEDバルブに比べて2/3程度(それでもハロゲンバルブの2倍)になるという。
IPFも積極的にLEDバルブをリリースしているメーカー。クルマのさまざまな部分に使用できる製品を展示していたが、その中でも気になったのは新製品の「X2コンパクト H4 2400K」。ハロゲンバルブと交換できるハイ/ロー切り替え機構のついたLEDバルブだが、発光色が黄色(色温度2400ケルビン)なのだ。法規の問題で2005年以前の車両にしか取り付けられないが、このような製品を待っていたという人は少なくないだろう。
スタンレー電気の市販ブランド、レイブリックもLED関連製品を多くラインアップしているが、「ラグジュアリーガーニッシュ」はオリジナリティあふれるユニークな製品。車種専用設計でアルファードとヴェルファイアのバンパー部分にはめ込んで装着でき、内蔵されたホワイトまたはブルーのLEDイルミがスモールランプに連動して点灯する。製品自体はスリムなプレート形状だが特殊な技術によって立体的で高級感あふれるルックスを作り出している。