イタリア・ミラノで開催されているEICMA 2019(11月7日~10日)。現地ショー会場から話題の情報をレポート。ピアッジオ・グループからはアプリリアの並列2気筒660ccエンジン搭載の新世代ミドルスポーツモデルが登場した!
REPORT●ケニー佐川(SAGAWA Kentaro)
地元イタリアを本拠とする欧州最大の2輪メーカー「ピアッジオ・グループ」の傘下にあるアプリリアから注目のブランニューモデル「RS660」が発表された。新設計の水冷並列2気筒660ccエンジンを搭載するミドルレンジのスポーツモデルだ。記者発表では1000ccのV4搭載のRSV4がサーキット向けの頂上モデルとすると、RS660は日常のストリートでスポーティな走りで楽しむためのモデルで、より若い層をメインターゲットとしてるとのこと。
ちなみにエンジンはトゥオーノV4の 1100ccユニットのフロントバンクに由来する270度クランクということで鼓動感も楽しめそう。最高出力も100psと十分パワフルだし、アルミフレーム&スイングアームが与えられた169kgの軽量な車体、そしてKYB製倒立フォークとリンクレス式モノショックにブレンボ製ラジアルポンプ&キャリパーを備える本格的な足まわりによって、かなりキビキビと俊敏な走りが楽しめるはずだ。
さらに電子制御もスーパーバイク世界選手権でも活躍するRSV4譲りの最新版が組み込まれ、ライド・バイ・ワイヤーと6軸慣性プラットフォームによるコーナリングABSやトラコン、5種類のライドモードにクイックシフター、クルコンなどがフル装備される充実ぶり。アプリリアの新世代シリーズの第一弾となるようで、誰もが待ち望んだ“扱えるスーパースポーツ”の登場に期待も膨らむ。