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VWゴルフ7と次期ゴルフ8、そして電気自動車ID.3のサイズを比べてみる。MQBとMEBではこんなに違う!


世界のCセグカーのベンチマークであるVWゴルフが7代目から8代目へと代替わりをする。日本に入ってくるのは2020年後半が予想されるが、欧州では12月から販売が始まるという。その次期ゴルフ8とVWの電気自動車のブランドであるID.のID.3を比べてみる。

ゴルフ7と次期ゴルフ8もMQBを採用する

 VWの大黒柱、主力車種であるゴルフは現行が7代目(ゴルフ7)だ。この7代目からモジュラープラットフォームである「MQB」が採用された。BセグのポロからDセグのパサートまで、エンジン横置きのモデルはすべてMQBから作り出されている。




 次期ゴルフ8もMQBベースだ。MQBが規定するのは「フロントアクスル(前輪の中心)からアクセルペダルまでの距離」だ。だからMQBを使う次期ゴルフ8もここは同じ。


 というより、MQBを使う関係上、プロポーションは同じだ。

MQBが共通化するのは、フロントアクスルからアクセルペダルまでの距離。もちろん、モジュラープラットフォームだから、さまざまなパーツも共通化している

 まずは重ね合わせてみる。

イエローがゴルフ8、下の白いボデイがゴルフ7だ

 次に上下に並べてみる。

上が次期ゴルフ8、下が現行ゴルフ7

上が次期ゴルフ8、下が現行ゴルフ7

 とはいえ、サイズの変更は最小限だ。ほぼ同じと言っていい。


 サスペンションもゴルフ7と同じくゴルフ8は、フロントにストラット、リヤにマルチリンクを使う。


 


 詳しく見ていくと、ゴルフ8はゴルフ7に比べてフロントオーバーハングが少し切り詰められている。そのため、16mm長くなったホイールベースよりも印象としては踏ん張って見える。


 車重は最大で約50kg軽量化され、空力もCd値が0.275と向上している。




 とはいえ、MQBを引き続き採用することで、ゴルフ7とゴルフ8も「ゴルフ」であることは一目瞭然だ。

電動車両用のプラットフォーム、MEB

 ID.3は将来のEVの中心的存在となることを期待されているモデルだ。つまり、「EV時代のゴルフ」というべき存在だ。




 ID.3はモジュラープラットフォーム、MQBではなく、EV専用のプラットフォーム、「MEB」を使う。


 ID.3とゴルフ8を並べると、内燃機関(ICE)を搭載する自動車と電気自動車のプロポーションが違うことがわかる。

こちらがMQB

ゴルフ8とID.3を重ね合わせてみよう

ブルーがID.3。下のホワイトが次期ゴルフ8

上下に並べてみよう。

上が次期ゴルフ8、下がID.3

ID.3


全長×全幅×全高:4261×1809×1552mm


ホイールベース:2765mm




ゴルフ8


全長×全幅×全高:4284×1789×1456mm


ホイールベース:2636mm




 全長は、ID.3がゴルフ8に対して23mm短く、全幅は20mm幅広く、全高が96mm高い。


 ホイールベースは129mmもID.3が長いのだ。




 並べてみればこれも一目瞭然だが、ID.3は長いホイールベースの間にバッテリーを敷き詰めている。フロント、リヤのオーバーハングはギリギリまで切り詰められている。ゴルフ8はゴルフ7よりフロントオーバーハングを短くしているが、ID.3と見比べると、軽快感に欠ける。

上が次期ゴルフ8、下がID.3

 正面視も確認しておこう。




 正面からみると、ID.3の車高がかなり高いことがわかる。これは床下にバッテリーを敷き詰める関係上、充分な居住空間を得ようとすると、車高を上げざるをえないということなのだろう。




 いずれにせよ、EV前提でパッケージングを考える、「ゴルフ8→ID.3」というような変化が進んでいくのだろう。

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