東京モーターショー2019で青海展示棟Bホールにブースを構えた日産車体。2台のカスタムカーと2台の架装車(一般公開日は1台のみ)を参考出品。このうち2台のカスタムカーは、発売間近かと思わせるほど完成度の高い仕上がりだった!
PHOTO&REPORT●遠藤正賢(ENDO Masakatsu)
「NV350キャラバン ブラックギアコンセプト」は、上級グレード「プレミアムGX」をベースとして、キャンプや釣り、自転車などを趣味とする大人たちへ活動的なカーライフを提供することを主眼としたコンセプトモデル。
ボディカラーは、モーターショー特別仕様というソリッドな色合いのグレー。ブラック基調のフロントグリルを装着したほか、LEDフォグランプベゼル、ドアミラー、スライドレールなどにはレディッシュオレンジのアクセントを入れて、スポーティーさを演出している。足元の15インチアルミホイールは、8月に発売された特別仕様車「アーバンクロム」と共通のものだ。
インテリアはブラックを基調としつつ、インパネのエアコン吹出口にレディッシュオレンジのリングを装着したほか、シートにもオレンジのダブルステッチ入り専用生地を採用して遊び心をプラス。さらに大型11インチナビや革巻きステアリングなどをプラスし、装備を充実させている。
「NV200バネット マルチベッドワゴン」は、大人2人がリラックスして車中泊できる広大かつフラットな空間が得られるほか、積載する荷物に応じて多彩なアレンジが可能なベッドシステムを搭載したモデル。
今回のモーターショーでは、これに白と水色のパステル調2トーンボディカラーを採用。さらにインテリジェントエマージェンシーブレーキや車線逸脱警報、ハイビームアシスト、標識検知機能を実装して、予防安全性能を高めている。
同社説明員は「あくまでも参考出品で、来場者からの評判が良ければ発売するかもしれない」という姿勢を崩さなかったものの、両車ともコンセプトカーとは思えない現実的な仕上がり。しかも車内へ乗り込める状態で展示されていたため、特別仕様車あるいは一部改良モデルとして発売される可能性は高い。果たしてその答えは!?