ホンダはイタリア・ミラノで開催されるEICMA 2019(ミラノショー、プレスデー:11月5~6日、一般公開:11月7日~10日)に出展する、ヨーロッパ向け2020年モデルのラインアップを発表。世界初公開となるモデルは下記の通り。なお、「CBR1000RR-R FIREBLADE」「CBR1000RR-R FIREBLADE SP」「Rebel 500」は日本での販売が予定されている。
REPORT●北秀昭(KITA Hideaki)
CBR1000RR-R FIREBLADE SP/CBR1000RR-R FIREBLADE
ホンダ・スーパースポーツのトップエンドモデルがフルモデルチェンジ。MotoGPワークスマシンのRC213Vで培われた技術を取り込み、サーキットでも高いポテンシャルを発揮するモデルとしている。
エンジンは、水冷直列4気筒エンジンを新設計し、160kW(217.5PS)/14,500rpmの最高出力を発揮。チタンコンロッドやアルミ鍛造ピストン等の部品を採用し、軽量化と高回転化を獲得。
メインフレームはアルミ製ダイヤモンドフレームを採用し、高い出力を受け止める剛性と軽量化を両立。また、より安定感を得られる車両設計と優れた空力特性を追求しましたしているのもポイントだ。
足周りは、対向4ポッドラジアルマウントタイプのフロントディスクブレーキを採用。新設計のリヤホイールは、軽量化を実施。“SP”タイプは、フロントキャリパーに、超高性能なブレンボ製を採用。また、オーリンズ製の電子制御式フロントフォーク&リヤサスペンションを盛り込み、路面追従性と高いコントロール性を追求している。
SH125i/SH150i
欧州コミューターモデルとして人気の「SHシリーズ」がフルモデルチェンジ。新設計エンジン「eSP+(イーエスピープラス)※」を、ホンダのスクーターとして初搭載。4バルブ化による出力向上と、ホンダ製スクーター初となる「油圧式カムチェーンテンショナーリフター」の採用により、フリクションの低減を実現。優れた環境性能も併せ持つ、新世代のエンジンを搭載しているのがポイントだ。
フレームは新設計とし、燃料タンク配置をフロア下に移動。シート下ラゲッジボックス容量の拡大(18Lから28L)とともに、市街地走行における、軽快な取り回しと高い速度域における安心感の高い操縦安定性を実現している。
灯火器類はフルLED化し、「Hondaセレクタブルトルクコントロール(HSTC)」や、新設計のLCDメーターも採用し、先進装備を充実。USBソケットを採用して、快適性と使い勝手も向上しているのも見逃せないところ。
※ eSP: enhanced(強化された)Smart(洗練された、精密で高感度な)Power(動力、エンジン)の略称
Rebel 500
クールなスタイリングといつでも気軽に楽しめるクルーザーモデルとして大きな支持を得ている「Rebel(レブル)」がさらに進化。灯火器はスタイリングを引き立てる新デザインLEDを採用。
また、「アシストスリッパークラッチ」により、渋滞時やロングツーリングでの快適性を向上。モデルコンセプト「ブラックアウトスタイル」を実現する、工場装着の純正用品装着タイプ「S Edition」も設定。より街中に溶け込むスタイリングを提案している。