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〈スズキ・ジムニー〉人気沸騰! 軽の概念を越えた世界最強クロカン四駆【ひと目でわかる最新軽自動車の魅力】


・月間販売台数 2764台(19年1月〜6月平均値)


・現行型発表 18年7月


・WLTCモード燃費 16.2 ㎞/ℓ ※5速MT車




REPORT●河村 康彦(KAWAMURA Yasuhiko)


PHOTO●神村 聖(KAMIMURA Satoshi) 


MODEL●住吉史衣(SUMIYOSHI Fumie)




※本記事は2019年9月発売の「2019-2020年 軽自動車のすべて」に掲載されたものを転載したものです。

全幅 1475㎜ 全高 1775㎜ ミラー・トゥ・ミラー 1885㎜
開口高 765㎜


全長 3395㎜ 最小回転半径 4.8m

「XC」にはブラック2トーンルーフをメーカーオプションとして設定。ホイールも「XC」のみ16インチアルミが標準装備となる。写真のスペアタイヤハーフカバーデカールは販売店オプションだ。

■XC


全長×全幅×全高(㎜) 3395×1475×1725


室内長×室内幅×室内高(㎜) 1795×1300×1200


ホイールベース(㎜) 2250


トレッド(㎜) 前/後 1265/1275


車両重量(㎏) 1040


エンジン種類 直列3気筒DOHCターボ


総排気量(㏄) 658


最高出力(kW[㎰]/rpm) 47[64]/6000


最大トルク(Nm[㎏m]/rpm) 96[9.8]/3500


燃料タンク容量(ℓ) 40(レギュラー)


トランスミッション形式 4速AT


駆動方式 4WD


タイヤ・サイズ 175/80R16


最小回転半径(m) 4.8


JC08モード燃費(㎞/ℓ) 13.2


車両本体価格 184万1400円

乗降性

【前席】ステップ高580㎜ 助手席シート高780㎜
【後席】


最低地上高が高い分、シートの座面やステップの位置も高く、乗り込む時には少しよじ登るような感覚を受ける。後席には前席シートを前に倒してアクセス。通り道の横幅は約280㎜と広く、見た目よりは乗り降りしやすい。

先進安全装備

予防安全装備のスズキセーフティサポートを「XC」に標準装備し、その他のグレードにはメーカーオプションとして設定。歩行者検知機能付きの衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱警報機能など、複数の安全機能を備える。

撮影車両データ

ボディカラー:シフォンアイボリーメタリック ブラック2トーンルーフ


オプション装備:エントリーワイドナビセット〈パナソニック〉(13万5918円)/特別塗装色(4万3200円)/フロアマット(2万142円)/ETC(2万1816円)/USBソケット、USB接続ケーブル(7398円)/ドライブレコーダー(3万7260円)/スペアタイヤハーフカバーデカール(9666円)/バックドアインナーガーニッシュ(1万4364円)

ボディカラー

インパネ

クロカンとしての機能性、道具感を印象づけるデザインが特徴。「XC」には本革巻きステアリングやメッキ加飾などの上質装備も装備される。空調は「XC」 と「XL」がフルオートで、「XG」はマニュアル式。ナビゲーションは販売店オプション設定だ。

前席



「XC」と「XL」のフルファブリックシートは撥水加工が施されており、衣服が多少濡れていても気にせず乗り込むことができる。運転席はこれぞジムニーという視点の高さで、見切りも抜群に良い。

後席



後席に腰掛けた時の膝前と頭上のクリアランスはともに約80㎜。思いのほか窮屈な印象はなく、「XG」以外はシートにリクライニングも付いている。ただし、シートのクッションは奥行きに欠けた印象だ。

ラゲッジルーム

【通常時】奥行き240㎜
【後席格納時】奥行き1090㎜ 高さ850㎜ 幅1300㎜


横方向に開くリヤドアを開けると、スクエアな開口部が出現。後席使用時のフロアの奥行きは狭く、大型の荷物を積む場合は自ずと後席を格納することになる。対して横幅は広く、ゴルフバッグを横向きに積載できる。後席シートは「XC」「XL」が分割可倒式、「XG」が一体可倒式を採用する。

うれしい装備

前席シートを後ろ一杯まで倒し、後席リクライニングも後傾させたフルフラットモード。足をゆったり伸ばすことができ、休憩スペースとして利用できる。

「XC」と「XL」の荷室床下にはラゲッジボックスを装備。追加スペースとして日常的に活用できるほか、横幅に余裕があるため傘なども収納しておける。

全車4WDと2WDを選択できるパートタイム4WDを採用。2H、4H、4Lを任意で切り替えられるレバーを備える。

下り坂でのブレーキ操作を自動制御するヒルディセントコントロールを標準装備。急坂でもハンドル操作に集中できる。

「XC」と「XL」には運転席と助手席のシートヒーターを標準装備。空調のヒーターよりも暖まりが早くて便利。

「XC」と「XL」は凍結によるミラーの曇りを取り除くヒーテッドドアミラーを標準装備。寒冷地では特に重宝する。

センターコンソールには2本分のドリンクホルダーとポケットを装備。スマホなどの小物を置くのに便利だ。

荷室内には合計10ヵ所のユーティリティナットを装備。用途に応じてフックやネットなどを追加することができる。

シートアレンジ

前席フラット状態
2名乗車+長尺物積載


シートアレンジの種類は少なく、至ってシンプル。右の写真は後席の可倒機構と助手席の後ろ倒しを組み合わせた状態で、長尺物でも積み込みやすい。後席が分割式となる「XC」と「XL」であれば、前後右側に2名分の乗車スペースを確保できる。

2018年度グッドデザイン金賞を受賞

公益財団法人日本デザイン振興会が主催する「2018年度グッドデザイン賞」において、競合製品のない独自の地位を築いていることなどが評価され、「グッドデザイン金賞」をスズキ車で初受賞した。

バイヤーズガイド

XG

XL

XC

単一ボディに単一エンジンという設定ゆえ、“トランスミッションをAT/MTのいずれにするか?”“装備レベルはどの程度が必要か?”というのが購入時のポイント。ATは4速ゆえ、ギヤ比がワイド過ぎる感は否めないので、操作が苦にならないならばMTがお薦め。基本装備は、最もベーシックな「XG」でも満足できる。

エンジン、トランスミッション、駆動方式はすべて共通。その中で装備類の異なる3つのグレードがラインナップされている。自分にとって必要だと思う装備の有無を確認すれば、最適なグレードは自ずと決まってくるだろう。

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