1998年(平成10年)、Apple(アップル)からカラフルでスケルトン(半透明)の外観を持つ、オシャレなパソコンの初代iMac「iMac G3」が発売。爆発的なヒットとなり、世の中にはスケルトンの製品が次々に登場。その流れは、バイクにも波及し、遊び心に溢れたユニークなスクーターもリリースされた。
REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)
1998年(平成10年) 初代iMacの「iMac G3」が発売。スケルトン(半透明)ブームはバイクにも到来
2000年(平成12年)3月 限定5000台発売の「ホンダ ライブDio-ZX スケルトン」
当時人気のスケルトン素材を採用した、限定5000台発売の「ライブDio-ZX スケルトン」。
「ライブDio-ZX スケルトン」は、1999年(平成11年)の第33回東京モーターショーに参考出品され、好評を得たモデル。
ハンドルカバー、フロントカバー、リヤスポイラーに半透明のスケルトン素材を採用。ホイールはゴールドとし、スポーティさをより強調するとともに、軽快感を演出しているのがポイントだ。
カラーは爽やかなサイバークリアブルーと、愛らしいサイバークリアレッドの2色が設定されていた。
ハンドルカバーやフロントカバーは、目を凝らさなくてもフレームや配線、カプラー、ホーンなどが見えるのが特徴。当時の価格は18万4000円(税別)。
2000年(平成12年)3月 限定3000台発売の「ホンダ ジュリオ スケルトン」
1998年(平成10年)にジョルノ、ジョーカーに次ぐファッションスクーターの第3弾として発売し、若者を中心に人気を獲得した「ジュリオ」。写真はスケルトンブーム真っ只中の2000年(平成12年)、3000台限定で発売された「ジュリオ スケルトン」。
「ジュリオ スケルトン」は、1999年(平成11年)の第33回東京モーターショーに参考出品し、好評を得たモデル。
フロントフェンダー部分とシート下部のボディカバーを、半透明のスケルトン仕様とし、ハンドルグリップとシート上面を、スケルトンカラーと同系色とすることで、スクーターの持つ軽快さとファッショナブルなイメージを鮮やかに演出している。
カラーは、クリーミーホワイトを主体に、爽やかなシュガークリアミントグリーンと、活動的なシュガークリアオレンジの2色を設定し、個性的なフォルムを強調している。当時の発売価格は17万4000円(税別)。
製作:紫紋(月刊モトチャンプ/2000年5月号より)
スクーター用外装パーツや電飾系アイテムを開発・発売していた「紫紋」が手掛けた、「ライブDio ZX スケルトン」のカスタム。
「ライブDio ZX スケルトン」のカバー内に、ブレーキのON/OFF“で点灯する『艶チィカネオン(廃版)』を配置。シースルーボディを活かした、ユニークなドレスアップが施されている。