9月6日、アウディは10日に開幕するフランクフルト・モーターショー2019の出展概要を発表。ふたつのモデルを世界初公開することを明らかにした。
コンセプトモデル「AI:TRAIL」は電動オフローダーのビジョンを示す
ワールドプレミアされる2モデルのうち、一台はコンセプトモデルだ。「AI:TRAIL」という名が与えられたそれは、アウディの考える将来の電動オフローダーを示すモデルだという。公表されたティザー写真では、大径タイヤ&ホイールがボディの四隅に配置され、高い悪路走破性を予感させる。ドアはノブの位置から推測すると、観音開きになる模様。六角形のサイドウインドウグラフィックもユニークだ。
このコンセプトは車名に「AI」が入ることから、メルセデス・ベンツやBMWが採用をはじめている対話型インフォテイメントシステムをはじめとするインテリジェントな機能の搭載も予想できる。
一方、もう一台のワールドプレミアは新型「RS7スポーツバック」だ。従来型は2014年に登場。552psと700Nmを発揮する4.0LV型8気筒ツインターボを搭載。2017年にはエンジンスペックを605psと750Nmに高め、3.7秒の0-100km/h加速と305km/hの最高速をマークする「パフォーマンス」が設定された。
RS7スポーツバックはRS6などとパワートレインを共有してきた経緯がある。新型RS7スポーツバックもそれにならうなら、この8月に登場した新型RS6アバントと同じパワートレインを採用する可能性が高い。ちなみに新型RS6アバントには、591psと800Nmを引き出す4.0LV型8気筒ツインターボを搭載し、3.6秒の0-100km/h加速を実現している。
そのほかアウディは同ショーで、A1スポーツバックの派生モデル「A1シティカーバー」や、Q3の派生「Q3スポーツバック」、改良を受けた「A4」や「Q7」、新型「RS6アバント」を公開する予定。さらに11月からフォーミュラEに参戦するレーシングマシン「アウディe-tron FE06」も出品されるとのことだ。