昨年生まれ変わったコンチネンタルGTに続いて、フライングスパーもいよいよ新型にチェンジする。正式発表を数日後に控えた段階で公開された写真からは、さらにラグジュアリー性とスポーツ性を高めたハイエンドサルーンの姿が見て取れる。
ベントレーが第三世代となる新型フライングスパーの一部画像を公開した。先に登場した新型コンチネンタルGTに続いて、ベントレーの中核をなすサルーンが新世代へと生まれ変わることになる。
新型フライングスパーは従来通りのAWDシステムに加えて、新たに4輪操舵システムを搭載。高速走行時は前輪と後輪同位相に切り、安定性を向上させる。一方低速走行時にはそれぞれを逆位相に切ることで、小回り性能を向上させている。高速走行での確実性と低速走行での利便性を妥協することなく両立させた、とベントレーは説明している。
AWDは通常の状態では完全にFRとなる機構として、自然な運転フィールを重視した。もちろんスリップなどが生じた場合は瞬時に前輪へと駆動力が配分される。エンジンなどは公表されていないが、コンチネンタルGTと同様のW12ツインターボが搭載されるのは間違いないだろう。
サスペンションは走行状態や路面に応じて硬さを可変し、快適さと安定性、そしてスポーティなハンドリングを高度なレベルで実現。最高級サルーンらしい乗り心地を実現しながら、その気になればボディサイズを感じさせない軽快な走りを楽しむことも可能だ。
公開された写真を見ると、丸目4灯ヘッドライトを持つフロントフェイスはコンチネンタルGTよりもグリルの位置が高くなっており、サルーンにふさわしい表情を与えられていることがわかる。またボディサイドが写った写真やイメージスケッチでは、フェンダーのラインがさらに強調された力強いフォルムとなることが予想できる。テールライトは従来の楕円形からミュルザンヌのようなB型となるようだ。ドア内張りの写真からは、クラフトマンシップによる丁寧な仕上げのインテリアが想像できる。内外装の質感は従来モデルよりもさらにアップしているのは間違いない。
新型フライングスパーは6月11日に正式発表となる予定だ。