ニュアンス・コミュニケーションズは、BMWの最新インテリジェント・パーソナル・アシスタント「BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント」に同社の技術が採用されたことを発表した。AI搭載のデジタル・コンパニオンであるBMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントは、新型BMW 3シリーズに初搭載される。
人間にとって最も自然なコミュニケーションの方法である音声を活用したニュアンスの対話型AI搭載のモビリティ・アシスタント・プラットフォームは、BMWのパーソナル・アシスタントにとって不可欠であり、車内のユーザーエクスペリエンスの中核となる多数の機能を提供している。
BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントによって、ドライバーは音声コマンドを通じて、車内の様々な機能の操作および情報へのアクセスが可能になる。
・カスタマイズ可能なウェイクアップワード
デジタルアシスタント機能により、ドライバーは「OK、BMW」というウェイクアップワードを使って起動させることができる上に、アシスタントを自分の好きな名前に変更して呼びかけることもできるので、よりパーソナライズされたエクスペリエンスを実現する。
・音声対話
ニュアンスが開発した自然言語理解と23言語に対応した自然言語生成の技術により、ドライバーは自然な発話でPOI(地点情報)の検索、ナビゲーション、温度調節、ラジオ操作、天気予報の確認などの主要機能を操作することができる。
・音声によるカーマニュアルの閲覧*
ドライバーは音声で自動車のマニュアルのすべての情報にアクセスできる。自動車の複雑化が進み、印刷されたマニュアルよりもデジタル化されたこの機能の利便性と重要性が高まっている。
* 現在は英語、ドイツ語、標準中国語に対応。今後は他の言語への対応も予定。
・音声で起動できるケアリング・カー・プログラム
ドライバーが自然言語を使って自身のストレスや疲れなどの感情や認知状態を表現すると、BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントは「ケアリング・カー・プログラム」を作動し、リラックス効果をもたらす機能など、状況に適したモードに切り替えることで対応する。
ニュアンスのオートモーティブ部門エクゼクティブ・バイスプレジデント兼ジェネラル
マネージャーのステファン・オルトマン氏(Stefan Ortmanns)は、次のように述べている。「ごく自然に操作できる音声アシスタントを提供することは、ドライバーのロイヤルティとエンゲージメントを構築し、また、他社との差別化につながるエクスペリエンスを実現する鍵となります。ニュアンスの音声認識とパーソナライズ化した機能を採用したBWMインテリジェント・パーソナル・アシスタントの開発に携わり、BMWの次世代ユーザーエクスペリエンスの提供をサポートできたことを喜ばしく思います」