横浜ゴムは舗装路・非舗装路用ダンプ向けラグタイヤ「302C(サンマルニ・シー)」を2019年6月1日に発売する。発売サイズは11R22.5 16PRと11R22.5 14PRの2サイズで、価格はオープンプライス。
「302C」はダンプ用クロスラグタイヤ「LY317」の後継となる商品で、耐外傷性能の向上によりタイヤ寿命を延ばすことで、ユーザーの求める経済性を追求しつつ、安全性や利便性の改善を目指して開発した。トレッド幅を従来品比4%アップしたワイドトレッドデザインにより、力強くなった外観通りの優れた操縦安定性を実現している。
「302C」は、摩耗末期までカット・チッピングを発生させないために、センター部には耐カット・チッピング性能に優れるトレッドコンパウンドをベルト付近まで配置し、走行により発熱しやすいベルトエッジ部周辺のみ、発熱を防ぐアンダートレッドゴムを配置した(セパレートアンダートレッド構造)。さらに、「LY317」同様にサイドプロテクターを設けることでサイド部のカット防止に貢献している。
トレッドパターンでは偏摩耗を抑制する「センターブロック千鳥配列」やウェット性能を向上する「センタージグザグ溝」などを採用し、それらの配置を最適化した。これらにより、耐カット・チッピング性能やウェット性能だけでなく、悪路でのトラクション性能も向上させている。そのほか低燃費性能、静粛性、耐久性は従来品同等レベルを確保している。利便性の向上では従来品で非舗装路向けと舗装路向けに分かれていた仕様を統一し、両路面に対応可能な商品とした。