豊田自動織機・トヨタL&Fカンパニーは、今秋から、1.8t積燃料電池フォークリフトの販売を開始する。価格は1340万円だ。
豊田自動織機は、2016年11月に、日本で初めてFCフォークリフトの販売を開始し、国・自治体の実証実験を含め、累計で約160台が導入されている。これまでは2.5t積タイプ1種類だったが、より小型のFCフォークリフトへのニーズに応えるため、環境省の「CO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業」を通じて開発に取り組み、1.8t積タイプの発売することになった。
1.8t積タイプのFCフォークリフトも、稼動時にCO2やNOxなどを排出しない優れた環境性能とわずか3分程で水素燃料充填が完了する高い利便性を備え、災害などの緊急時には非常用電源としても活用できる外部給電機能を標準装備している。また、2.5t積タイプと同様に、環境省・国土交通省連携「水素社会実現に向けた産業車両等における燃料電池化促進事業」にて導入補助の対象となる予定だ。
■1.8t積タイプ燃料電池フォークリフトの概要
燃料電池フォークリフトの主な特長
優れた環境性能
フォークリフト稼動中のCO2排出量ゼロ
高い利便性
約3分の水素充填で連続稼動可能
外部給電機能
AC100Vコンセントを搭載し、非常用電源としても使用可能
燃料電池システムの仕様(豊田自動織機の電動フォークリフト稼動時間測定方法により算出)
入出力:連続出力 8kW
最大出力32kW
システム電圧:48V
水素 充填圧354MPa
搭載量1.0kg
充填時間3分間
稼働時間:8時間
電源機能 AC100V 1kW×13時間
希望小売価格:1340万円