ボルグワーナーは同社の技術ポートフォリオに、プラグインハイブリッド車とピュア EV 向けの最新製品「オンボードバッテリーチャージャー(OBC)」を追加する。
当製品は、先駆的なシリコンカーバイド技術を用いることで、クラス最高の電力密度と電力変換効率、安全規制の順守を実現する。OBCはハイブリッド車や電気自動車に搭載され、送電網から送られる交流電源(AC)を、充電に用いる直流電源(DC)に変換する。なお、7.4kW、11kW、22kWの定格電力を含む幅広い範囲の AC 入力に対応し、オプションで 2.3~3.6 kW の DC/DC コンバーターを内蔵している。さらに、あらゆる化学バッテリーおよび400V、650V、800Vの電圧に対応することができる革新的な製品とした。
ボルグワーナーのOBCの充電能力と機能は多岐に渡る。定格7.4kWの充電力を持つOBCは、1.8kW、3.3kW、および6.6kWの充電力にも使用でき、送電網からの単相電源を使用する。また、定格充電力11kWのOBCは三相グリッド電源の高速充電方式でより効率的で、定格22kWのOBCは、三相電源でより一層効率的で迅速な高速充電が可能。
ボルグワーナーのOBCは米国、EU、日本、中国等の多くの国や地域の規格を満たすように設計されています。メイン入力とDC出力の間の絶縁性能が良く、防水かつ防塵でISO 26262の安全規格に対応し、液冷式のIP6K96エンクロージャーに収容されている。適用拡大に向けて、ボルグワーナー のエンジニアリングチームは出力密度、充電力、効率、体積重量、力率、そしてさまざまな国や地域の基 準への安全基準適合に対しさらなる改善を目標にしている。
ボルグワーナー・モールスシステムズの社長兼事業本部長であるジョエル・ウィガート氏(Joel Wiegert)は「イタリアのルーゴにある当社の技術センターでは、妥協することなく、世界の電気自動車およびハ イブリッド車の市場に適した車載バッテリー充電器の設計開発に取り組んでいます。最新のシリコンカー バイド技術による製品の最高電力変換効率による省エネルギー化の実現と、自動車メーカーおよびエン ドユーザーの皆さまに幅広い選択肢を提供できることを誇りに思います」と述べている。