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アウディRS3 LMSってどんなクルマ?〈Audi Sport〉


RS3というクルマはご存じだろう。A3のボディに5気筒の2.5ℓターボエンジンを載せた四駆車で、これがまあなんとも痛快なのである。見た目が大仰でなく、ぱっと見が普通のアウディA3なのもマニア心をくすぐるポイントである。そのRS3に「LMS」なるスペシャルなクルマがあるのだ。

こちらはR8 LMS。

 アウディジャパンが開催したAudi Sport Conference 2019の会場に、装いも勇ましい2台のレーシングカーが展示されていた。RS3 LMSとR8 LMS。ともに市販車をベースとしたレース車両である。アウディジャパンがモータースポーツを厚く(熱く?)サポートするのはよく知られるとおりで、2019年もこの2台のレーシングカーを用いる合計9チーム10台のカスタマーチームについてパーツ供給をはじめとする協力がなされると発表された。




 そのRS3 LMSというクルマが大いに気になる。当然ながら巨大なフェンダーやウイング/スポイラー類が備わってはいるものの、クルマの姿としては見慣れたアウディA3セダンそのもの。昔から「同じなんだけど全然違う」というのが個人的にとても興味のある形態で、果たしてRS3 LMSとはどんなクルマなのかを調べてみた。

 全長×全幅×全高:4589 × 1950 × 1340mm


 ホイールベース:2655mm


 車重:1180kg(TCR SEQ)/1215kg(TCR DSG)


 エンジン形式:直列4気筒ガソリン


 排気量:1984cc


 内径×行程 82.5mm × 92.8mm


 圧縮比 ─


 最高出力 243kW/6200rpm


 最大トルク 410Nm/2500rpm


 給気方式 ターボチャージャー


 変速機:6速MTシーケンシャル式/6速DCT


 駆動方式:FWD


 0-100km/h加速:約4.5秒


 最高時速:265km/h(SEQ)/245km/h(DSG)


 価格:1835万円(DSG)
RS3 LMS。L4589 × W1950 × H1340 × WB2655mm。

RS3セダン。L4479 × W1802 × H1397 × WB2631mm。

撮っている角度が違うので一律比較ではないのだが、雰囲気は伝わるだろう。

 なんだかワクワクするスペックではないか。RS3 LMSはツーリングカー選手権「TCRシリーズ」に向けて開発されたRS3セダンベースのレーシングカーで、レギュレーションにより以下のような改変が施されているようだ。




 全輪駆動 → 前輪駆動化


 5気筒ターボ → 4気筒ターボ化/2500cc → 2000cc


 


 LMSが搭載しているエンジンはどうやらEA888ベース、もともとRS3セダンが搭載しているEA855の4気筒版である(というよりEA855がEA888の5気筒版というべきか)。




 シャシーについては、ベース車両の「レイアウトは踏襲だがパーツは自由」というレギュレーションとなっている。ブレーキは上限が定められた強化が認められている。というわけで、フロント:ストラット/リヤ:マルチリンクの形式は踏襲するものの、(おそらく強化部品に交換されたうえで)車高/トレッド/キャンバー調整式としている。スタビライザーも前後ともに3段階の調整式だ。


 ブレーキは「前:最大6ピストン、ローター最大直径は380mm/後:最大2ピストン」という規定により、フロントローターはφ378×t34mm、リヤローターはφ272×t12mmという仕様にしている。キャリパーは前6/後2ピストンで、アルミ合金製とあるが、アルミ合金製ではないキャリパーというのも珍しいので、おそらくモノブロックなどの強化構造にしてあるのだろう。

RS3 LMSのコックピット。おそらくDCT仕様。ステアリングにピントが来ていて奥がボケているのが惜しい。

こちらはRS3セダンのコックピット。

 コックピットを眺めると、市販仕様の部品がそこかしこに使われているのがわかってとても親近感を覚える。ダッシュパネルは特徴的なルーバーはドライバー左右に残るものの、ふたつだけになっている。シフトレバーはシートポジションに合わせて車両後方に移動していて、ポジション優先のためなのか右ハンドル用が使われているのがユニークだ。

別な角度から。シートポジションが大きく後退しているのがわかる。

別な機会にFSWで撮影したLMSの車内。3ペダルだからSEQ仕様か。

車内空調は外部取り込み→ドライバー左右のルーバーという管路のようだ。

昨年のもてぎで撮影したLMSの車内。ダッシュパネルは専用で、メーター部分はくりぬかれていないのがわかる。

リヤドア開口部から眺めたリヤセクション@もてぎ。燃料タンクを冷却するための導入管がサイドガラスから導かれる。

リヤから眺めたところ@FSW。リヤバルクヘッドは取り払われていて、しかし車内はご覧のようにケージがはりめぐらされている。

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