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ホンダ・インサイトの使い勝手を徹底チェック!


ガソリン車並みの大容量ラゲッジスペース、トランクスルーの実現など、正統派セダンの実用性に一切の妥協がないのがインサイトの強みだ。後席下にIPUを搭載しながら、十分な座面の厚みを確保し、快適性を担保している。アレンジできるドリンクホルダーなど、ホンダならではのアイデアも満載だ。




REPORT●工藤貴宏(KUDO Takahiro)


PHOTO●中野幸次(NAKANO Koji)


新型ホンダ・インサイトとトヨタ・プリウスのボディサイズとラゲッジスペースを比較してみる

スマートウエルカムランプ

新設計のドアハンドルはタッチセンサー式としたことで施錠ボタンを排除。キーを携帯してクルマに近付くと、ランプが点灯して迎えてくれる。

使いやすいスマホ置き場を用意

誰もがスマホを持つ時代に合わせてインパネ設計されていることを実感するのが、スマホを置くスペースを前提につくられていること。ラバーマットが敷いてあり、充電に備えてUSB端子もすぐ近くに設ける。

〈運転席まわり〉運転操作をスムーズにする先進装備 上質でエレガントな室内空間

ドライバーエリアと助手席エリアがゾーン分けされているのが特徴的なインパネデザイン。運転席側は、ドライバーを囲むように操作系がレイアウトされたコックピット感覚が強い。単にデザインだけでなく、ナビパネルや空調パネルは乗員側へ張り出させることで手が届きやすく、シフトセレクターの位置も含め操作性が良好だ。

速度計のみ機械式で、ほかは液晶化したデジタルとアナログの融合。左側はハイブリッドシステムの出力/回生状況を示すパワー&チャージ計で中央部をマルチディスプレイとした7インチの高精細フルカラー液晶となっている。左端はバッテリー残量計。鮮やかさと立体感を備えつつも、派手過ぎず落ち着いた表示が好印象だ。

左はオーディオ&音声入力開始とメーター内画面設定。ダイヤルスイッチを組み合わせる。
新設計されたスイッチは右がクルコン+車線追従機能などの運転系。


NSXなどホンダのハイブリッド車では定番になりつつあるボタン式のシフトセレクター。操作方法は独特だが、「R」は後方に引くなど工夫が施されているのを実感。

走行モードはノーマルのほか省燃費の「ECON」、機敏な「SPORT」、そしてモーター走行の「EV」を設定。

「EX」系は運転席が8ウェイ、助手席は高さ調整を省いた4ウェイのパワーシートを採用。スイッチは座面脇。

ハンドルの奥にある“パドル”は減速セレクター。アクセルオフ時の減速度の強さを3段階で調整する仕掛けだ。

インパネ右下には走行機能系スイッチが並ぶ。車両が丸で囲まれているボタンは衝突軽減ブレーキの機能停止。

パワースイッチ(ハイブリッドのためエンジンスターターではない)は赤い照明入り。インパネ右端に配置。

多彩な情報を瞬時に見やすく表示するマルチインフォメーションディスプレイ

〈各種設定画面〉車両機能の設定もディスプレイを使って行なう。また、ナビ使用中は簡易的な案内も表示可能だ。

〈SPORTモード〉SPORTモード選択時は美しいグラフィックを描く。燃費やエネルギーフローにも切り替えられる。

〈EVモード〉走行モード切り替え時は画面にその旨が表示される。EVモードは可能な限りエンジンを止めて走行。

〈安全支援情報〉衝突軽減ブレーキや車線維持支援システムなどの運転支援機能の作動が一目瞭然で確認できる。

〈ナビ・AV・空調〉専用デザインの高精細8.0型ナビ 8スピーカーが最適な音場をもたらす

通信料まで永年無料で使える車載端末を組み込み、詳細な道路情報などがキャッチできるナビを標準装備。画面は8インチと、一般的なナビ(7インチ)よりもひとまわり大きい。エアコンはエンジン停止時もしっかりとクーラーが効く電動式で、温度設定は左右独立で行なえる。

USB端子はふたつあり、上はナビとつながっている。下はナビとは独立した急速充電対応のアウトレットだ。

ナビ画面がインパネよりも手前に張り出したフローティングデザインで乗員に近く、操作する際に手が届きやすい。

シートヒーターは全車の前席に採用。高密度に熱線を張り、従来よりも最適な加温ができるよう進化した新タイプだ。

ウイルスの作用を抑え空気をキレイにし、車内のコンディションを整えるプラズマクラスターも搭載している。

上級セダンに欠かせないアイテムといえば、後席へのエアコ ン吹き出し口。センターコンソ ールの後部に組み込む。

後席会話機能もあるinternaviを搭載

通信機能を活用し、「internaviルート」と呼ぶ詳細な道路状況を加味した高度なルート案内を実現しているのが自慢。効率の良い道へ誘導。

目的地設定などのメニューにこれといって特別なものはないが、画面が大きいため画面上のボタンも大きくて操作性は良好だ。

前席の人の声をマイクが拾って後席スピーカーから流す後席会話サポート機能を搭載。利用時はオーディオの音も絞って会話を助ける。

オーディオ機能のソースはラジオやCDのほかDVD、テレビ(フルセグ/ワンセグ)、そしてBluetoothオーディオにも対応。

さまざまな視覚情報の提供により高まる安全性能

〈ワイドビュー〉左右の視野がほぼ180度と広い「ワイドビュー」にも切り替え可能。進路予測線はハンドルの切れ角に連動している。

〈トップダウンビュー〉画像処理を施して真上から見下ろすようなアングルにも対応。駐車枠に入れたり壁などへギリギリに寄せる際に便利だ。

〈居住性&乗降性〉余裕を持って大人4人がくつろげる室内空間

ゆったりとした足元空間が用意され、くつろげる後席。ルーフ後端の傾斜が大きいフォルムだが、頭上クリアランスはしっかりある。シートはお尻の部分をえぐることで、着座中に姿勢が乱れるのを防いでいるのもポイントだ。座面下にバッテリーがあるのにも関わらず、ジワリと沈んで底付き感がないのは驚き。
高さ調整幅が広く、低くセットすればセダンならではの低い姿勢や囲まれ感を味わえ、高くすれば見晴らしを良くできる。しっくりくるのは、やはりローポジションだ。コートの襟を立てたようなデザインのシートはサイドサポートの張り出しを大きくして包み込まれ感の強い座り心地を実現。ホールド性に優れる。


注目装備

〈スマートなデザインのドアノブ〉多くのホンダ車(スマートキー装着車)にはドアノブに施錠スイッチがあるが、インサイトではタッチセンサー化。デザインがスタイリッシュになった。

〈ヒーテッドドアミラー〉ドアミラーは鏡面が発熱することで雪や氷を溶かしたり、曇りを除去する機能付き。オン/オフはリヤデフロスターに連動している。
〈ISOFIXロアー アンカレッジ〉ISOFIX対応チャイルドシートを取り付ける際は、バーを後席背もたれと座面の境目から挿して車両側に連結する設計。開口部は狭い。


〈室内の収納スペース〉手が届きやすく使いやすいアイデアの数々

①サンバイザーのカードホルダーはホンダ車でも珍しいクリップタイプ。見た目がスマートで、大きなカードも挟めるのがポイントだ。

②前席頭上にはサングラスなどを収めるのに最適な開閉式ボックスを用意。内部には収納物の衝撃吸収&音の発生を防ぐ緩衝材が張ってある。

③保湿系の大型ボックスティッシュと標準サイズのボックスティッシュがひとつずつ同時に収まる大容量。リッド裏に収納するタイプだ。

④後席用のドリンクホルダーはリヤシートのセンターアームレストに内蔵される。スマホなども置けるように、左右の穴の境界は一部が貫通。

⑤前後に並べて配置する前席用のドリンクホルダー。後方のドリンクホルダーを使う際は、コンソールボックスのリッドを後ろへスライドする。

⑥フロントドアポケットは、1ℓサイズのペットボトルにも対応する大きなボトルホルダーを組み合わせる。見た印象よりも後方へ伸びている。

⑦アームレストのインサイドドアハンドル部分にも底があって収納物が下に落ちないのでポケットとして活用可能。ただしサイズは大きくない。

⑧運転席と助手席の背中にはスマホを入れることを前提につくられた小さなポケットを用意。大画面スマホも入る大きさにつくられている。

⑨助手席の後ろには通常のシートバックポケットも用意される。A4サイズの冊子を入れてもまだまだ余裕が残る大型サイズだ。

⑩助手席の後ろには通常のシートバックポケットも用意される。A4サイズの冊子を入れてもまだまだ余裕が残る大型サイズだ。

⑪リヤドアにも、セダンとしては大きなポケットが組み込まれているのはうれしい。ペットボトルを入れなければiPadミニが置ける。

⑫リヤドアのドアハンドル(ドアを閉じる際に持つ部分)にも小物を置ける設計。フロントドアの同じ部分よりもひとまわり小さい。

〈自在にアレンジできる前席ドリンクホルダー部分〉

ドリンクホルダーをひとつにするとコンソールボックスが大容量化。ボックスティッシュが入るといえば、この状態での大きさがイメージできるだろう。

ドリンクホルダーをふたつにした状態。ちなみにグローブボックスのリッドは跳ね上げ式だが、ドリンクホルダーの使用状況に合わせ前後スライドできる。

ラッゲジルーム〈ガソリン車に遜色ない大容量のトランクルーム〉

通常時:最小幅1035mm 奥行き900mm

新型インサイトの荷室の素晴らしさは、「ハイブリッドだから」という言い訳を無用としたことに尽きる。奥行きも深さもたっぷりで、同じクラスのガソリン車と比べても遜色のない広さなのだ。容量は519ℓで、大型のスーツケース3つ分ほどの広さがある。

後席格納時:高さ550mm 奥行き1960mm

開口部の広いトランクスルーが使えるあたりも、従来のハイブリッドセダンとは大きな違い。背もたれ倒しは左右6対4分割で行なえる。倒したシート部分とトランクフロアの床には70㎜ほどの段差ができるが、これは完全フラットよりもトランク低床化を優先したと考えれば納得。

運転席からトランクリッドを開くボタンは、ドアポケットの前方に用意されている。押すと電磁ロックが解除されてリッドが開く。

後席を倒すためのノブ(引くとロックが解除される)がトランクルームに用意されているから、倒す際にわざわざ室内側にまわる必要がない。

床下の前方にはジャッキやけん引フック、そしてパンク修理キットといった“車載工具”が収まっている。駆動用バッテリーを床下に積まないパッケージングだからこそ、低い床と両立できた床下収納といえる。

床下には横長のサブトランクが用意される。三角表示板(高速道路を通る際は携行が義務)や洗車に使うケミカル類などを入れておくのに役立つ。

注目装備

〈Apple CarPlay対応〉ナビはApple CarPlay対応でGoogle Mapsも利用できる。使ってみると、ステアリングの発話ボタンを押すとsiriが立ち上がる仕掛けが便利。

〈ルームランプ&マップランプ〉前席の頭上には左右それぞれにルー ムランプとマップランプが独立して組み込まれる(合計4灯)。後者はプッシュスイッチで点灯/消灯。



〈Hondaスマートキー〉箱型のキーを携帯すればドア解錠やシステムの起動が可能。トランクリッドを開けるボタンも用意。


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