正式発表はまだなのに、先週あたりから「マツダ3の商談がスタートしているらしい」との情報が流れ始めている。そこで一般人としてマツダディーラーに行ってみると……。
事前カタログくらいはもらえないかと期待を込めて、マツダディーラーに行ってみた。都内のかなり大きめのディーラーにて、セールスマンの方とお話ししたところ
・お持ち帰りが可能なプレカタログなどはまだない。
・社員向けの営業マニュアルを見ながらの商談は可能。
・マニュアルの撮影やメモもご遠慮いただきたい。
という、ちょっとつれないご返事。グレードや値段を教えてくれないと検討できないなあ、と答えたら、なんとSKYACTIV-X搭載車以外は見積もりの作成が可能だという。というわけで見積もりを数パターン作ってもらい、現時点での最新情報やグレードの装備差などを説明してもらった。
まずは正式発表日。4月発表で5月販売開始とちょっとぼかしたご返答である。国内でもアクセラではなく、マツダ3という名称になるそうだ。マツダの3ではなくて、マツダのマツダ3が正式名称。他のモデルの名前がどうなっていくかはまだ不明とのこと。
国内向けに設定されるパワートレーンは、1.5ℓガソリン、2.0ℓガソリン、1.8ℓディーゼル、そして2.0ℓSKYACTIV-Xの4種類。ハッチバックから先に発売され、セダンは3ヵ月くらい後になる。注目のSKYACTIV-X搭載車は他のエンジンよりも登場が遅れ、秋くらいの発売開始になりそう、という。
1.5ℓガソリンの価格は220万円弱からスタートで、上位グレードの四駆モデルで250万円程度。セールスの方のお話だと先代となるアクセラも1.5ℓガソリンがけっこう売れていたという。
でも、Cセグのマツダ3ならもう少し排気量の大きなエンジンがいいなあ、ということで2.0ℓガソリンと1.8ℓディーゼルで見積もりを作成してもらった。どちらもグレードは「PROACTIVE Touring Selection」のFF車のAT。
車両価格は1.8ℓディーゼルが285万8800円、2.0ℓガソリンが267万4100円である。ディーゼルのほうが18万4700円高いが、取得税と重量税が免税となるので実際の支払い額の差は10万円を切る。こう考えるとディーゼルは魅力的だ。
「PROACTIVE Touring Selection」というグレードは新設定で、アダプティブLEDヘッドライトや8.8インチセンターディスプレイを備える「PROACTIVE」の装備に加えて追従式クルーズコントロールと巡航時のステアリングアシスト、ステアリングヒーターやシートヒーター、電動シート調整が加わったもの。「PROACTIVE」との価格差は12万円程度なのでお得な設定といえる。この上にレザーシートの「L Package」が設定される。
注目のSKYACTIV-X搭載車だが、約314万円〜約363万円と、思ったより高価格。この最上級となるSKYACTIV-Xのみ24Vのモーターアシストが加わるマイルドハイブリッドとなるが、2.0ℓガソリンの約60万円アップ、1.8ℓディーゼルと比較しても約40万円高い。