2015年秋のデビューから3年半が経過したメルセデス・ベンツGLCが大規模なフェイスリフトを実施し、ジュネーブショー2019の会場で「新型」が一般公開された。
SUVセグメントで7つのモデルを展開し、累計500万台を販売
メルセデス・ベンツは、大規模な改良を施した新型GLCを発表した。最近のメルセデス・ベンツは、マイナーチェンジであっても完璧と言えるリファインを行なっており、昨年デビューした新型Cクラスでは6500カ所に及ぶ改良を行ったのは記憶に新しいところ。新型GLCはその数字を公開していないが、内外装を新旧で比較してみると、かなり細部まで改良していることがわかる。
たとえば、エクステリアを見ると、ヘッドライトの形状やグリル、バンパーの意匠など、CLSやAクラスで先行する新世代デザインに通じる雰囲気に大きく変更されている。兄貴分のGLEにも通じる、筋肉質なボディラインが一際目を引くところだ。
インテリアはどうだろうか。運転席からの視点では、高精細液晶メーターやタッチ式パッドを備える最新のステアリングを装着し、ダッシュボードには12.3インチ・インフォテインメントディスプレイを装備している。当然、運転支援システムを始めとした安全装備も刷新されている。こうしたリファインは、新型Cクラスと同じ方程式といえるだろう。
しかし、新型Cクラスと大きく異なるのは、MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー・エクスペリエンス)の採用である。タッチスクリーン式のマルチメディアディスプレイやジェスチャーコントロール、そして「ハイ! メルセデス」と呼びかけて操作する“近未来の体験”ができるのが特長だ。