
昨年春に、すでに機能停止となっていた首都高三郷線のレーダー式オービスが、警告板とともに完全に撤去された。その意外な理由、とは?
撤去理由は、もちろん老朽化だが、実は、首都高の渋滞緩和策の一環でもあるのだ!

☆撤去オービスDATA
場所:東京都足立区綾瀬1丁目
道路:首都高速道路三郷線
方向:下り
機種:R型
速度測定方式:レーダー式
制限速度:60km/h

首都高6号線、あるいは中央環状線(C2)から小菅ICを過ぎ、三郷線に入ってすぐのところに設置されていたレーダー式オービスが撤去された。実は昨年の春頃にレーダーアンテナと後方の本体(カメラ&ストロボ)に黄色いカバーが被せられ、すでに機能停止状態にあったのだが、この冬、ついに残されていた事前警告板ごと、完全に姿を消したというわけだ。
元来、オービスは、「速度抑止力」を果たす反面、首都高のような通行量の多い道路では、渋滞の元凶にもなる一面性をそなえている。特にここは、600~700m手前に渋滞の名所、小菅ICがあるため、オービスの手前で急ブレーキを踏んだり、極端にスピードを落とすクルマが後方のICの渋滞に拍車をかけていた。これで、少なからず渋滞が緩和されることは間違いない。
とにかく、「交通の円滑化を図る」というのも警察の重要な任務である以上、固定式オービスの運用の見直し策において交通量の変化も考慮されるは当然のこと。昨年、同じく首都高都心環状線、浜崎橋JCT先のオービスが撤去されたのも、たぶん、その一環でもあるといえるだろう。首都高にはまだ20カ所以上に老朽化しているオービスがあり、今後、徐々に撤去されていくはず。それで渋滞も緩和されるなら、なおさら大歓迎です。


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