当サイトの読者から、続々と入るオービス新設&撤去情報。ところが、「国道〇〇号線の〇〇付近に、LHが新設されました」という情報を頼りにさっそく現地へ確認に行ったら「Nシステムだった」というケースが多い。確かに、この国の道路にはいたるところに正体不明のカメラが走行車に睨みをきかせているだけに、勘違いしてもしょうがないと言えばしょうがない。中にはオービスだと思い込んで、手前で不要な急ブレーキをかけているドライバーもけっこういるらしい。これらのカメラ類は、犯罪捜査や交通の円滑を図るために設置されているのに、逆に危険を生むという一面性を持っているというのも事実。そこで、オ-ビスと間違えやすい交通管理システムをクローズアップ! ぜひ、ドライバーのリスクヘッジに役立てていただきたい!
☆Nシステム(赤外線自動車ナンバー自動読取装置)
オービス、特にLHシステムと間違えやすいのがこれ、いまや全国の1,500ヵ所以上に設置されている、「赤外線自動車ナンバー自動読み取り装置」、通称、「Nシステム」だ。
何をやっているかというと、眼下を通過するクルマのナンバープレートを撮影し、そのデータを中央装置に電送、すぐさま盗難車や犯罪捜査上に浮かんでいるクルマのナンバーリストと照合され、ナンバーが一致すると、その付近の警察署や交番、巡回中のパトカーなどに通報するという仕組みになっている。主に犯罪捜査に使われているのだ。
よくネットなどで、「スピード違反車も撮影しているの?」という疑問が取りざたされているが、
心配はご無用。もちろん、オービスとして使おうと思えば使えないことはないが、「Nシステム」を管理、管轄しているのはいわゆる「公安警察」。「交通警察」が管轄するオービスとは、きっちり、棲み分けが出来ているそうだ。
急ブレーキに夜路面のスリップ痕がある場所も! 前走車の挙動にも要注意。車間距離維持が一番大切!!
☆Tシステム(旅行時間計測システム)
国道や高速道路で見かける、「〇〇まで〇分」や「〇km/h先渋滞中」等の電光掲示板。数カ所で走行車のナンバーを読み取り、所要時間を計測して、その電光板に反映させるのが、旅行時間計測システム、通称「Tシステム」だ。明らかにオービスとは形状が違うが、Nシステム同様、通過する全車をストロボを光らせて撮影しているので、「もしかしてオービス?」と思うのも無理はない。ちなみに、収集したデータをこれもNシステム同様、犯罪捜査に使うこともあるが、基本的には、必要としている情報を提供してくれるドライバーの味方なので、安心して通過OKだ。
☆車両重量自動計測装置(過積載監視システム)
なんだかものものしさが目を引き、一体何を調べてるんだろうと思う、この交通管理システム、実は、トラックなどの過積載を取り締まっている、過積載監視システムなのだ。
基本的には通過するクルマを前車撮影し、同時に、車重、高さ、幅、全長を計測。最大積載量を超えたクルマだけでなく、各寸法が基準を超えているクルマも取り締まることが出来る。アーチの下を通過するだけで、各寸法が、車両運送法に合致しない違法改造車も、後日呼び出しにより検挙されるかもしれない。言ってみれば一種のオービスと言っていいかも。
この過積載監視システム、全国の数十ヵ所に設置されている。過積載トラックや基準を超えるオバフェン車や、竹槍、出っ歯のクルマに乗ってる人は要注意!
京都には後日呼び出しにより検挙する、「信号無視オービス」が14年も前から存在しているのだ!
☆ETCアンテナ
高速道路や自動車専用道路などの料金所だけではなく、インターの入り口や路線の途中でもみかけるのが、車載器へのETCカード挿入の有無や車種、経路などをチェックしている、このETCアンテナ。よく見ればカメラがついていないので、オービスではにことがわかるが、これもやはり、突然、目の前に現れたりすると、思わずブレーキを踏んでしまいがち。写真のように同じアーチにオービスの事前予告板を掲げられたりしたら、これはもう、オービスだと思ってしまうだろう。
ま、カメラがないのでストロボが光ることもはない、という意味では、NやTに比べれば、まだマシか。さらに、ETC利用車であれば、通過と同時に車載器が「ポン!」と鳴るから、オービスではないことを確認できるはずだ。
※オービスと他の交通管理システムの決定的な違いは、事前に「自動速度取締機設置路線」といった警告板が2~数枚出ているか否かだ。というわけで、どこにも見当たらなければ、オービスじゃないと思ってOK!
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