復活したスポーツカーとしてだけでなく、グラマラスなボディやBMW譲りの強力な直6エンジンなど話題豊富なトヨタ・スープラ。だが、編集部の好き者の間で密かに注目を集めているのが、ルーフに隠された秘密である。
ダブルバブルルーフというフレーズを久々に聞いた。デトロイト・ショーで登場したスープラのプレスリリースに書かれていたキーワードである。2倍バブリーな豪華なクルマという意味ではなく、運転席と助手席のルーフがこんもりと膨らんでいる形状を指す。
前面投影面積を減らしつつ、ヘルメットを被っても窮屈ではないようにするための工夫で、古くからスポーツカーに採用されてきたデザインだ。最近ではプジョーRCZやザガートなんかは必ずと言っていいほど採用している。
そこで他にもどんなクルマが採用しているか調べてみた。
トヨタ2000GT
マツダRX7
ダッジ・バイパー
プジョーRCZ
昔のザガートなんかは社是なんじゃないかっていうくらい、ダブルバブルルーフが多いが、こうして振り返ると最近はダブルバブルルーフを採用しているモデルは意外と少ない印象だ。
ともあれそもそも新型スープラはBMWとの共同開発で、かたやオープンモデルのZ4になっているから、ダブルバブルルーフはクーペモデルのトヨタの方が個性を出しやすいとも言える。上記のクルマたちはいずれも名車化しているから、新型スープラも、その仲間入りを期待せずにはいられない。