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外観を一新したCBR400R! アシストスリッパークラッチ等でさらに走りも大強化【ホンダ】


イタリア・ミラノで開催のEICMA2018(ミラノショー)で世界初公開され、注目を浴びたスポーツモデル「ホンダCBR500R」。このマシンの400cc版「ホンダCBR400R」が、3月22日(金)にリリース。既存モデルの外観を一新するとともに、各部もさらに熟成されている。


REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)

ホンダ・CBR400R…793,800円

カラーは全3色。こちらはレーシーなイメージのグランプリレッド。

シャープなイメージのパールグレアホワイト。精悍なマットアクシスグレーメタリックもあり。

 パワフルな水冷4ストDOHC直列2気筒399ccエンジンを搭載し、スポーティーなフルカウルで武装したロードスポーツモデル「CBR400R」が、3月22日(金)にモデルチェンジ。今回、細部の熟成を図るとともに、「より刺激的に、より自由自在に」をキーワードにスタイルが一新された。




 普通自動二輪免許で乗れる国内仕様のCBR400Rは、海外で発売のCBR500Rがベース。ちなみに新型のCBR500Rは、イタリアのミラノで開催されたEICMA2018(ミラノショー)で世界初公開されたばかり。




 今回登場したCBR400Rは、日本の免許制度に合わせ、CBR500Rのボアφ67mm×ストローク66.8mm=471ccから、ボアφ67mm×ストローク56.6mm=399ccに変更して排気量ダウンされているのが特徴。




 新しいCBR400Rは、シャープさと精悍さを増した外装類に加え、クラッチレバーの操作荷重を軽減する「アシストスリッパークラッチ」、また制御をより緻密化した「ABSモジュレーター」等々、各部に前モデルを凌ぐ最先端の技術が投入されている。

よりアグレッシブなスタイルにチェンジ

 フルカウルは直線を基調としたスピード感溢れるデザインが特徴。前モデルよりもさらにアグレッシブさを増しているのがポイントだ。




 セパレートハンドルは、前モデルのトップブリッジ上側から、トップブリッジ下側に配置変更。よりスポーティーなライディングポジションへとチェンジされている。




 フューエルタンクは前モデルの16Lから17Lに容量アップし、迫力あるタンクデザインと航続距離アップを実現している。

低中回転域のトルク特性を向上して乗りやすさもアップ

 エンジンは細部を変更してポテンシャルアップ。まずはバルブタイミングとカムシャフトのリフト量、またインジェクターの最適化を図り、低中回転域のトルク特性をアップ。低速域での粘り強さやパワフルな加速、心地よい吹け上がり感を獲得している。


 吸気系は各部の最適化によって吸気効率を向上。これに加えてエキゾーストパイプに配置されたキャタライザーの前後のボリュームを増したことで、エンジンの吹け上がりの鋭さと力強いトルク特性をアップ。




 マフラーはテールパイプを2本に増やしてパルス感を高め、高揚感のある心地よいサウンドに味付けされている。

新採用の「アシストスリッパークラッチ」に注目!

 「アシストスリッパークラッチ」は、クラッチレバーの操作荷重を軽減させ、より扱いやすいクラッチ操作とフィーリングを可能にしたシステム。連続的なシフトダウンなどで生じる、リヤタイヤのホッピングを抑制してくれるのが特徴だ。




 トランスミッションはドッグ形状の変更と本数の増加を実施。これによりスムーズで質感の高い、心地よいシフトチェンジフィーリングを実現している。



足周りのポテンシャルも向上

 リヤサスペンションには、サスペンション内のガスとオイルを完全に分離した「分離加圧式シングルチューブタイプ」を採用して路面追従性を向上し、スポーツ走破性をさらにアップ。




 また、制御をさらに緻密化した「ABSモジュレーター」の導入で、ABS作動時のレバーや、ペダルへのキックペダルへのキックバックを低減させるなど、制動時の安心感をより高めているのもポイントだ。

「ギアポジションインジケーター」や「エマージェンシーストップシグナル」も新採用

 今回のモデルチェンジでは、視認性を向上させた新設計のLCDメーターもチェックポイント。ギアポジションインジケーター、シフトアップインジケーター、タコメーターのピークホールド、水温計などの機能が新たに導入されている。




 急ブレーキ時にハザードランプを高速点滅させる「エマージェンシーストップシグナル」を採用し、安全性を向上させている。

イタリアのミラノで開催されたEICMA2018(ミラノショー)で世界初公開されたCBR400Rのベースモデル「CBR500R」。

前モデルのCBR400R。

【CBR400R・主要諸元】

車名・形式:ホンダ・2BL-NC56


フレーム形式:ダイヤモンド


全長×全幅×全高:2,080mmx755mmx1,145mm


ホイールベース:1,410mm


キャスター角:25°30’


トレール量:102mm


シート高:785mm


重量:192kg


乗車定員:2名


最小回転半径:2.9m


エンジン:水冷4ストローク直列2気筒DOHC 4バルブ


排気量:399cc


ボア×ストローク:67.0mm×56.6mm


圧縮率:11.0


トランスミッション:6速リターン


最高出力:34kW(46ps)/9,000rpm


最大トルク:38Nm(3.9kg・m)/7,500rpm


燃料タンク容量:17L


燃料システム:電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)


タイヤ(前):120/70ZR-17M/C 58W


タイヤ(後):160/60ZR-17M/C 69W


ブレーキ形式(前後):油圧式ディスク


フロントフォーク:テレスコピック式


スイングアーム:プロリンク式


変速比:1速3.285/2速2.105/3速1.600/4速1.300/5速1.150/6速1.043


減速比:1次2.029/2次3.000


燃料消費率:


国土交通省提出値 定地燃費値(km/h) 41.0(60)


WMTCモード値(クラス) 28.3(クラス3-2)

■道路運送車両法による型式指定申請書数値 


■製造事業者/本田技研工業株式会社




※燃料消費率は定められた試験条件のもとでの値です。お客様の使用環境(気象、渋滞など)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります


※定地燃費値は、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率です


※WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます

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