「ハイ、メルセデス」と語りかけるCMが印象的な新型Aクラスだが、ついに日本国内でのデリバリーがスタート。さらに、欧州では新型Bクラスがデビューしており、日本市場への導入も間近と思われる。両車とも同セグメントに属するメルセデス・ベンツのエントリーモデルだが、それぞれの特徴はそのサイズにも現れている。
名称や見た目から、AクラスよりもBクラスが大きいと思われがちだが、単純にそうとも言い切れないのが両車の難しいところ(?)だ。デビュー当初はBセグメントに位置付けられていたAクラスは、徐々に大型化。4代目となる現行Aクラスは、Bクラスと変わらない全長を与えられている。
では、両車の違いはどこにあるのか? それぞれのサイズを比較しながら、その特徴を紐解いていこう。※数値はいずれも欧州仕様のもの。
メルセデス・ベンツAクラス 全長×全幅×全高:4419×1796×1440mm ホイールベース:2729mm
メルセデス・ベンツBクラス 全長×全幅×全高:4419×1796×1562mm ホイールベース:2729mm
いずれもメルセデス・ベンツの新たなデザイン要素が取り入れられ、スタイリッシュな装い。BクラスはあくまでもMPVらしく見える出で立ちだったが、新型ではやや全高が低く抑えられた影響もあり、両車の見た目の雰囲気が近くなった印象を受ける。
ただ、全高以外は同じ数値ということで、コンパクトなスポーツハッチバックのAクラスに対し、広々とした空間を持つハッチバックのBクラスという位置付けは変わらない。
メルセデス・ベンツAクラス 全幅:1796mm トレッド:フロント1567/リヤ1547mm
メルセデス・ベンツBクラス 全幅:1796mm トレッド:フロント1567/リヤ1547mm
全幅やトレッドの数値は同じ。新型Bクラスは先代に対して10mmワイドになっており、スポーティという面でAクラスに近付いた。
メルセデス・ベンツAクラス 最小回転半径:5.5m
メルセデス・ベンツBクラス 最小回転半径:5.5m
やはり最小回転半径は両車で変わらない。どちらのモデルも、日本の街中で運転しやすいサイズ、かつ小回り性能を有していると言えるだろう。
メルセデス・ベンツAクラス 荷室容量:370ℓ
メルセデス・ベンツBクラス 荷室容量:455ℓ
大きく違いが出たのが、荷室容量。数値はいずれも後席を使用している状態だが、全高の違いが荷室容量の違いに大きく反映されており、当然居住スペースもBクラスが上回る。
いずれのモデルの後席も40:20:40の分割可倒式が採用されており、使い勝手は抜群だ。