かねてより報じられていたダイムラーとBMWのジョイントベンチャーがより具体的になったことを、ダイムラーとBMWの両社共同リリースによって明らかになった。
ダイムラーとBMWによるジョイントベンチャーのモビリティサービス活動がアメリカ公正取引委員会より来年1月までに承認される見込みだ。これによって都市内における人々の移動がより自由になるモビリティサービスの実現が一層近づいたという。なおジョイントベンチャーに対するダイムラーとBMWの出資比率は対等である。
ジョイントベンチャーが実際に手がけるのはカーシェア、ライドヘイリング(例:Uber)、パーキング、チャージング(充電)などで、一括して管理することで都市間移動者は簡便な手続きでサービスを受けられるという。
具体的に包括して管理するサービスは下記5つになる。
① Multimodal and on-demand mobility
すでに600万人以上が登録しているカーシェア、バイクレンタル、タクシーサービスやその他公共交通機関の予約支払いサービスの「moovel」と「ReachNow」と連動し、MaaSを含む都市間交通に様々な提案をするという。
② CarSharing
すでに400万人以上が同サービスを利用している「Car2Go」と「DriveNow」とも連携。30都市、2万台が提供されているカーシェアも利用可能だ。
③ Ride-Hailing
「Uber」で有名なライドヘイリングは「mytaxi」「Chauffeur Privé」「Clever Taxi」(以上欧州)「Beat」(南米)の4社が手がける。1590万人がすでに利用しており、25万人のドライバーが登録されているという。
④ Parking
チケットレス、キャッシュレスで利用可能な駐車場(路上も含む)サービスを展開する「ParkNow」「Parkmobile Group」「Parkmobile LLC」と連携する。欧州、北米1100ヵ所に於いて、2700万人が同サービスに登録しており、駐車場を探すための時間の削減がなされている。
⑤ Charging
充電、支払いが簡易に行える「ChargeNow」「Digital Charging Solutions」と連携する。これらは世界最大の充電ネットワークで、EVの駐車インセンティブ(対象国のみ)も連携している。
日本での展開はまだ未定だ。