三菱造船は13日、アストモスエネルギーが扱うLPG(液化石油ガス)の輸送向けに建造中である大型LPG運搬船の命名式を行った。本船は、同社向けの同型では7番目で、省エネ性能に加えて世界の主要LPGターミナルに柔軟に対応できるほか、拡張された新パナマ運河に適合した仕様となっており「LAUREL PRIME」と命名された。2018年12月末に予定する完成・引渡し後は、日本郵船により運航される。
三菱重工業の長崎造船所香焼工場で行われた式典には、荷主および船主の各代表をはじめ関係者多数が出席。アストモスエネルギーの荒木 誠也代表取締役社長による命名、ご令室による支綱切断が行われた。
本船は、長さ230m、幅36.6m、深さ21.65m、喫水11.1m、総トン数約4万8,300トン、タンク総容積約8万3,000m3で、2018年9月12日に進水。建造は三菱重工グループの三菱重工海洋鉄構が担当した。
三菱重工時代から培ってきた設計・建造能力をベースに独自の船型を採用したことにより、優れた燃費性能とLPGターミナルごとに異なるさまざまな接続条件への高い適応性を実現している。本シリーズLPG運搬船は、本船が11番船となる。