昨年の冬、わずか2ヵ月弱の短期間で限定販売されたプリウス特別仕様車は、縦型の大型ナビ画面やブラックのコンソールパネルなどマイナーチェンジの内容を先取りしていたような内容だった。
11月のLAオートショーでマイナーチェンジモデルの発表が行なわれた現行プリウス。プリウスPHVと同等の縦型大型ナビ画面の設定がニュースとなっていたが、実は国内向けプリウスでは一足早く、この11.6インチのタッチパネル式ナビをはじめとする、魅力的なアイテムを標準装備した特別仕様車が販売されていたのをご存知だろうか。
その注目のモデルは、2017年11月〜12月の期間限定で注文を受け付けていた特別仕様車Aプレミアム“ツーリングセレクション・20th Anniversary Limited”。1997年に誕生し、『ハイブリッド車』という新しいジャンルを牽引してきたプリウスの誕生20周年を記念して設定されたものだ。
豪華仕様となる上級グレード「Aプレミアム」をベースに、215/45R17のタイヤ&アルミホイールなど走りのグレードである“ツーリングセレクション”の装備をプラス。ボディカラーは、特別設定色2トーンとして、ブラックルーフにホワイト/レッドのふたつのバリエーションを設定していた。それだけでなくブラックスパッタリング塗装を施したアルミホイールなど随所にブラックを配色し、ボディカラーとのコントラストを際立たせており、ぐっと精悍なイメージを増している。
インテリアは前述した11.6インチのT-Connect SDナビゲーションシステムを特別装備したほか、シート表皮にホワイトのプレミアムナッパ本革を採用。また、随所にブラック加飾を施し、フロントコンソールトレーはピアノブラック加飾に艶と輝きを保つ自己治癒クリヤー仕上げ。さらにアクセントに専用レッド加飾を施したサイドレジスターなども装備していた。あまり人気がなかった白のパネルをすべて取り去った内装は新鮮なイメージ。
また、オリジナル加飾を施した専用スマートキー、専用車検証入れ(プレミアムナッパ本革仕様)が付属することも特別感を高めるポイントだ。価格はFFが385万円、4WDが404万4400円だったが、当然のようにすでに完売している。ネットで中古車をさがしてみてもいっさいヒットしないので、これから入手するのはかなり難しいと思われる。