IARシステムズとAndesが、RISC-Vベースのソリューション用の強力な開発ツールを提供するためにパートナーシップを構築した。
IAR システムズはC/C++コンパイラとデバッガツールチェーンであるIAR Embedded Workbenchを提供する。このツールチェーンは卓越したコード品質、サイズおよび速度だけでなく、シミュレータおよびハードウェアデバッグサポート機能に組込まれたデバッガによる多彩なデバッグ機能を提供する。1983年以来、IARシステムズのソリューションは、100万を超える組込みアプリケーション開発事例における品質、信頼性、効率を実現してきた。IARシステムズの優れたテクノロジは、その高名な技術サポートおよびサービスと共に提供される。
Andes Technology Corporationは、業界をリードするエンベデッド・プロセッサIPのサプライヤ。2005年以来、同社は高性能、低電力プロセッサおよびそのIPによるSoCプラットフォームを開発し、2017年末までに全世界で累計25億個以上のAndes-Embedded SoCの出荷を記録している、豊富な32ビットエンベデッドCPUコアファミリのシリーズを開発した。 Andesは、AndeStar V5 命令拡張機能と最新のAndes Custom Extension (ACE) 命令カスタマイズ性能を備えたRISC-V コア、 AndesCore N25(F)/NX25(F) および A25/AX25を提供する。Andesコアファミリは、衛星ナビゲーション、高精度複合センサ、先進のスマートメータ、スマートワイヤレス通信、ネットワーク、音声処理、ADAS、ストレージ、機械学習など新しいスマートアプリケーションに幅広く使用されている。ターゲットアプリケーションのパフォーマンスをさらに向上させ、コード密度を保証するため、AndesとIAR システムズは協力してIAR Embedded WorkbenchによるAndesコアのサポートを提供する。
IAR システムズのChief Strategy OfficerであるAnders Holmberg氏は次のようにコメントしている。「AndesはRISC-Vへと大きく舵を切っており、私たちはその取り組みをサポートする決断をしました。Andesの強力なRISC-Vコアに最高のコード速度と最小のコードサイズを提供することにより、市場投入期間を短縮し、AndesのRISC-V ISAをベースとした高品質アプリケーションの新しい可能性を生み出します」
Andes Technology CorporationのCTO兼Senior Vice PresidentであるCharlie Su博士は次のようにコメントしている。「RISC-Vコミュニティが新たな能力を獲得するために、IAR システムズと提携することができて嬉しく思っています。 Andes V5 拡張ISAおよびACEの強力なソリューションを提供することで、我々の顧客は今日の電子デバイスからの様々な要求に応えることができます」
AndesコアのサポートはIAR Embedded Workbench for RISC-Vによって提供される。ツールチェーンは現在開発中で、最初のバージョンは2019年中旬に提供される予定だ。