12月5日~6日、千葉・袖ケ浦フォレストレースウェイには、多くの自動車ジャーナリストやレーシングドライバーが集合した。目的は、2019年1月14日にアメリカ・デトロイトショーでのワールドプレミアが予定されている、新型トヨタA90スープラ(プロトタイプ)の試乗会が行われるからだ。モーターファンも当取材会に参加し、プロフェッショナルのインプレッションを多数聞くことができた。早速、レーシングドライバー&モータージャーナリストの松田秀士さんの新型SUPRA(A90)インプレッションをお伝えする。
サスペンションはもうちょい何かしらやってもいいかな
エンジンパワーについては、低速からトルクがあるので、どこかの回転数から盛り上がるというタイプのエンジンではありません。気がついたらスピードが出ている感じ。すごいパワーがあるという感じではないですね。ここ袖ヶ浦のストレートエンドで180km/hだったので、だいたいポルシェ997GT3と同様の感覚ですね。中低速域では山はあるので、それは扱いやすいかな。ただ、6500rpmでリミッターに当たってしまうので、希望としては7000rpmくらいまでは回して欲しいな。贅沢言えば7500rpm。
足回りでいうと、フロントサスペンションがストラット、リアがダブルウィッシュボーンなので、フロントのストロークのバンプ側をストッピングラバーで押さえているから、ロール感を感じるのはイン側の伸び上がり。リバンプのストロークがあるからきちんとできているけど、もうちょっとフロントのバンプが使えてもいいのかな。
いじるという意味では、まだやれることはあるような気がしますね。空力にしても、多田さんはアフターでやってくださいと言っているし、サスペンションももうちょい何かしらやってもいいかなと思いますね。