
たっぷり試乗した前回に続いて、今度は雨ガエル1号さんの愛車を分解して徹底チェック! 外観だけではわからなかったアレやコレが丸裸に!スーパーカブC125の魅力に迫る! 月刊モトチャンプならではの全バラチェックのコーナーです!!
PHOTO●小林克好(KOBAYASHI Katsuyoshi) REPORT●佐藤恭央(SATO Yasuo)

スーパーカブC125をマニアな目線で分析 ♯1【まずは乗ってみた】
納車してまだ間もない雨ガエル1号さんの車両が無残にもバラバラ。エキスパートと言えど、初めて触る車両はいつも以上に慎重です。CHECK01 シート後方のグリップ
「センタースタンドを掛ける際の“持ち手”になります。鉄製で重厚感があり、分割式ではありますがボルト2本でガッチリと固定されています。ちなみに、海外仕様はキャリアレスだから、センスタ掛けにはこの部分が超重要!」(冬室)CHECK02 チェーンサイズ
「グロムベースのエンジンだから予想はしていましたがチェーンは420サイズでした。スーパーカブ110等が428サイズになりましたが、数百キロ走った限りは 耐久性に問題はなさそうです。前後スプロケ(F14T・R36T)もグロム用が装着できるみたいなので、ギヤ比を含め、駆動系も色々と楽しめそうですね。」(雨ガエル1号)CHECK03 燃料タンク
「燃料タンク容量は3.7ℓで、スーパーカブ50/110より0.6ℓも少ない。比べるまでもなく小さいのがわかるね。しかし雨ガエル1号さんの情報によると、実燃費で60km/ℓは楽勝みたいだから、一度に走れる航続距離は同じくらい?125㏄ゆえに回転を抑えて走れるのが奏功しているみたいだね」(ビトッチ)CHECK04 電動シートロック用のモーター
「リヤフェンダーとインナーフェンダーの間には、シートを開けるボタンと連動したモーターが収まっていました。ワンタッチで開けられるのは便利ですが、スマートキー然り、ハイテクな電気系のトラブルは丸ごとパーツ交換が必要になる可能性もあるから気になります」(雨ガエル1号)
右サイドカバーもシート下のスイッチで開きますが、こちらは有線の機械式です。CHECK05 マグネット速度センサー
「C125はマグネット式のスピードセンサーを採用しているため、メーターギヤやケーブルがありません。このセンサーはドライブスプロケットの上側にあり、カウンターシャフトから感知しています。したがって、丁数を変更すると速度計や走行距離が狂ってしまいます」(冬室)CHECK06 スプロケットカバーの裏
「スプロケカバーの裏側を見るとゴム製のシールが使用されていました。これは振動&騒音対策の一環でしょう。125㏄ならではの工夫が凝らされています」(冬室)CHECK07 排気デバイス
「燃料ガスの大気排出を制限してクリーンに保つための装置(キャニスター)ですね。平成28年排ガス規制に合わせたものでしょう。O2センサー然り、カブの長い歴史を鑑みると、時代に合わせて試行錯誤があったのが分かります。それにしてもこのパーツ、かなり存在感がありますね!」(雨ガエル1号)CHECK08 マフラー
「マフラーの作り込みもさることながら、ステーがとにかくゴッツイ!!マフラー単体で約3.4kg、ステーだけで約1kgもあり、スーパーカブ110(JA44)だと合計3kg半ば位だから、1kgほど重いことになる。振動を軽減する目論見だろうけど、リプレイスマフラーを開発するのは苦労しそうだな……」(ビトッチ)CHECK09 スイングアームピボット
「スイングアームのピボットシャフト部分にマフラーステーを取り付けるのはJA44などと同様だけど、従来までは中間スペースにステーをかます共締めだった。C125は、一旦ナットでスイングアームを締め上げた後に、飛び出た部分を利用してステーを装着しているね。要するに重いマフラーをガッチリと固定しつつ、スイングアーム本来の“上下運動”をより滑らかにするのが狙いだな」(ビトッチ)CHECK10 スロットルボディ
「スロットルボディの径はφ26でグロム(左下)と同じ。ただ、IACバルブの位置や形状が違いますね。スロットルボディ自体の変更はすんなりできると思います。今後発売されるであろうFIコントローラーを使っての吸気チューンにも期待大!なお右はスーパーカブ110純正(φ22)です」(冬室)CHECK11 エアクリーナーボックス
「ボックス内のパイプを長めにとって抵抗を増やし、吸気量を抑えているようですね。ですが、グロムと比較してスロットルボディからボックスまでのコネクティングチューブが短く、吸気チューンはやりやすそう。中のパイプを大胆にカットしたらいいかも!?」(冬室)CHECK12 エンジン用エアスクープ
「レッグシールド裏に隠れていてわかりづらいけど、車体左側の整風板によってエンジンに効率よく走行風を当てて冷却効果をアップ。綿密な風洞実験の賜物だね。長時間の走行で威力を発揮してくれるはずだ」(ビトッチ)CHECK13 オイルレベルゲージ
「車体右側のクランクケースには今までのカブシリーズにはない“オイル点検窓” があります。なので、オイルフィラーキャップを外してもレベルゲージはありませんでした。いちいちキャップを外さなくても残量をチェックできるのはうれしいですね」(雨ガエル1号)レッグシールドの外し方
レッグシールドの脱着はカブのメンテに欠かせない!ってなわけでここでは取り外し方を伝授。パーツ点数が多く、各パーツの精度も非常に高いので無理に外そうとすると、ツメがパキッと折れてしまうので要注意!

01 まずはプラスドライバーでレッグシールド内側のカバー二つを外そう。メッキカバーは左下側にボルトがあるので注意。
02 フロントエンブレムも忘れずに!こちらはツメだけで固定されているので、パコっと外れるぞ。
03 シート前下位置にあるカバーを取り外す。こちらもプラスドライバーだけでOKだ。
04 レッグシールドの隙間にあるプッシュリベット(計4個)を細長いドライバーなどを使って外す。
05 5㎜の六角レンチでレッグシールドのボルト2か所とサイドカバーの前部分のボルト1か所を外す。
06 シート下の両サイドカバーを開きながら、レッグシールドを引き上げれば外れるぞ。ツメがしっかりと掛かっているので慎重に!リヤを外せば脱着がスムーズ!
レッグシールド後端が引っかかって外れなそうな場合は、サイドカバーも外しましょう。シート下の燃料タンクカバーの裏側にあるプラスネジとリヤフェンダー裏側の+ネジ(下)&プッシュリベット(上)を左右すべて外せば、サイドカバーが外れて、レッグシールドを抜き取りやすくなるぞ。
part3 カスタムの可能性を探ってみる
C125の純正部品流用から他車のパーツを使ってのカスタムにもチャレンジ!「このパーツ、スーパーカブに使えないかな?」って、やっぱ気になっちゃいますよね。
CHECK01 フロントホイール
同じフロントディスクブレーキ 仕様であるWAVE125用のDIDリムがポン付けでOK!ディスク径も同じだからそのまま使えそうだ。時間の都合からリヤは試せなかったけど、もしかしたら前後ともスポークホイール仕様にできる可能性アリ!スーパーカブをキャスト化!?

今度はカブ110にC125のフロント周りを移植。インナーチューブ径は両車φ26なので問題なし。ホイールも厚みのあるカラーを使用することで装着できた。しかし、カブ110の左右フロントフォーク間(アクスルシャフト長)の方が1cmほど狭く、突起(ABS用ボルト穴?)にディスクが干渉……この部分を削ればイケる!?ちなみにディスクブレーキ化の際はマスターシリンダーを取り付ける必要があるので前途多難ですが……。CHECK02 社外マフラー
BRDビトッチ製のスーパーカブ110用(JA44)マフラーを試しに装着してみたところ……。ステーのボルト穴を少し拡大したらすんなり付いちゃいました。排気量が異なるのでセッティングが合わない可能性もありますが、ビトッチによると「出力特性がC125にマッチしていれば大丈夫だと思う」とのこと。こりゃ大発見!?CHECK03 ステップ

ステップバーごとだとステーの取り付け位置が異なるため不可ですが、ゴム製のペダル部分はステーに差し込まれているだけなのでスーパーカブ110(JA44)に流用可能。お手軽に3ピースのスタイリッシュ&肉厚なステップに変更できちゃうぞ。なおC125用ステップペダルは左右で約6000円です。高いっ!
ビトッチ教授BRDビトッチ代表。本誌の前身から数えて40年以上も活躍する大御所で、教授が開発するパーツは多くのカブユーザーから支持を得ている。
冬室さんRCRハングアウト代表。ミニバイク専門の凄腕チューナーで、カブ、エイプ、グロムのエンジンに関しては、驚異的な知見と技術を持つ!
雨ガエル1号一般ユーザー代表。夫妻でカブに乗っており、7年前から始めたブログは全世界中のカブマニアから絶賛の嵐!今回は自前のC125がバラバラだ!
URLはこちらhttp://amagaeru12.blog90.fc2.com/

スーパーカブC125をマニアな目線で分析 ♯1【まずは乗ってみた】

モトチャンプ2018年11月号
125ccスクーター ベストバイ!
【巻頭企画】
・スーパーカブC125 乗ってバラして大解剖
【特集企画その1】
・新型シグナスX 国内発売決定! 台湾で先取り試乗
・125ccスクーターベストバイ!
【注目企画】
・80年代スクーター虎の巻
・レーサーレプリカNOW「NSR250Rをあきらめるな」
一時代を築いた不朽の名車NSR250Rをこれから楽しむためのノウハウを、有力ショップが徹底レクチャー。中古車を手に入れた時に注意すべきポイントは? 交換すべきパーツは? 「全開できてこそNSR」を合言葉に、プロならではのアプローチを紹介していきます。
【その他の企画】
・モトチャンプ杯ミニバイクレース全国大会
・名エンジン歴代バイク型録(六気筒&V型八気筒編)
etc