デンソーは、自動運転技術の試作開発、実証を行なう新たな拠点を2020年6月に開設すると発表した。デンソーが開設する新拠点は、羽田空港跡地で、大田区を中心に先端産業、文化産業の創造、発信基地としての整備(「羽田空港跡地第1ゾーン整備事業」)が進められており、その一環としてデンソーがテスト路を備えたモビリティシステムの開発棟を開設する。
デンソーは、2018年4月に東京都港区(品川駅近辺)に自動運転領域の研究開発オフィス、「Global R&D Tokyo」を開設し、車両メーカー、大学や研究機関、スタートアップ企業などさまざまなパートナーとの連携、オープンイノベーションを強化している。今回、新たに開設する施設は、試作や車両整備を行なう開発棟と実証用のテスト路を持ち、品川で企画、研究開発する自動運転技術を、羽田で試作開発、実証を行ない、東京エリアで完結できる体制を構築する。
現在、羽田エリアは、国家戦略特区として自動運転など公道実証のサンドボックス制度*導入の検討が進められている(サンドボックス制度とは、参加者や期間を限定すること等により、既存の規制にとらわれることなく新しい技術等の実証を行なうことができる環境を整備することで、迅速な実証及び規制改革につながるデータの収集を可能とする制度のこと)。また周辺には、高度な技術、技能を持つ大田区のモノづくり企業が多数、集結している。デンソーは今後、特区制度の活用や、周辺のモノづくり企業とも連携することで、スピーディに試作開発、実証を行ない自動運転技術の実現を加速させる。
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新オフィス概要
所在地:東京都大田区羽田空港一丁目及び羽田空港二丁目の各一部
開設時期:2020年6月(予定)
従業員数:約200人(開設時見込み)
機能:自動運転技術の試作開発、車両実証