フォルクスワーゲンのフラッグシップモデルに君臨するアルテオン。かつてその座にはCCが存在し、そのCCはパサートCCと呼ばれていたように、元々パサートがベースであり……、ではアルテオンとパサート、どこが違うのだろうか? サイズや荷室容量の違いを比べてみた。
メルセデス・ベンツEクラスやBMW・5シリーズ、アウディA6というドイツ御三家が覇権を競う欧州Eセグメント。ここにフォルクスワーゲンが投入しているモデルが、パサートとアルテオンだ。セダンとステーションワゴン、さらにクーペスタイルのモデルを取り揃えるのが近年のトレンドだが、フォルクスワーゲンはセダンのパサート、ワゴンボディのパサート・ヴァリアント、そしてクーペのアルテオンを用意。御三家にはない実用性とコストパフォーマンスを武器に、同セグメントに挑んでいる。
さて、そんな使命を帯びたパサートとアルテオンの“車格”は、アルテオンが上位となる。価格からしてもパサート333万9000円~、アルテオン549万円~。そしてサイズは……
フォルクスワーゲン・アルテオン R-Line 4MOTION : 全長×全幅×全高=4865×1875×1435mm ホイールベース=2835mm
フォルクスワーゲン・パサート 2.0TSI R-Line : 全長×全幅×全高=4785×1830×1460mm ホイールベース=2835mm
アルテオンは、パサートよりもひと回り大きなサイズ。全長が80mm、全幅が45mm大きく、堂々たる印象を与えている。一方のパサートは、25mm全高がプラスされている分、実用性に秀でる。真横から見ると、3ボックスセダンらしさを感じさせるデザインだ。
フォルクスワーゲン・アルテオン R-Line 4MOTION : 全幅=1875mm Track=F1585/R1575mm
フォルクスワーゲン・パサート 2.0TSI R-Line : 全幅=1830mm Track=F1580/R1560mm
フォルクスワーゲン・アルテオン R-Line 4MOTION : 最小回転半径=5.5m
フォルクスワーゲン・パサート 2.0TSI R-Line : 最小回転半径=5.4m
小回りに関しては、僅差でパサート有利。とはいえ、いずれもライバルとなる御三家のFR勢とも大差はなく、使い勝手に問題はない。
フォルクスワーゲン・アルテオン R-Line 4MOTION : 荷室容量=563ℓ
フォルクスワーゲン・パサート 2.0TSI R-Line : 荷室容量=586ℓ
23ℓの差でパサートの荷室の方が広い。しかし、後席を倒した状態で比べるとアルテオンが1557ℓ、パサートが1152ℓと逆転。ハッチバックのアルテオンが有利な結果となる。