多くのカテゴリー、特に世界の主要24時間レースにはすべて参戦経験を持つレーシングドライバーの松田秀士さん。そして、「美しすぎるレーシングドライバー」として、サーキットレースやドリフト競技、ラリーそしてゲームのキャラクターとしても登場している塚本奈々美さん。このおふたりに共通するのは『眼のトレーニング』を継続して行っているということ。「イワキメガネ」関内店でスポーツヴィジョントレーニングを行うおふたりに、「モータースポーツと眼のトレーニング」をテーマに対談を行なっていただきました。
世界中の24時間レースに参戦している松田秀士さん
距離感の認識が苦手だった塚本奈々美さん
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ーー結果はすぐに出たんですね?
塚本「そうですね。その後ニュルブルクリンクで夜のレースを走らせてもらいましたが、情報量が多い。S耐に出たことすらもないのに、あれだけいろいろな車に抜かれたり、いろんな旗が振られていたりとか……」
松田「今はもっと少ないかもしれないけれども、200台から300台位が出ているからね」
塚本「やるべきことがたくさんあるのに、さらにたくさんの判断もしなければならない。そのときに、昔に比べて見る力がとてもついていると思ったんです。こっち(※たとえば体の右側)に集中しているけれど、ここ(※たとえば体の左側)で起きている情報も拾えるようになって、そういうことは昔だったら絶対にできなかっただろうと実感しましたね」
ーートレーニングの効果が表れているということですか?
塚本「ここには2週間に1回通っていますが、1ヵ月から2ヶ月くらいで本を読んでいても疲れなくなりました。眼に力が入っているという感覚がなくなったんです。ドリフトなどの競技をしているときにも、距離感で怒られることが少なくなったし、ブレーキングポイントも見極められるようになりました。これは続けなきゃいけないと思いましたね。
ーーどんなトレーニングをされたんですか?
塚本「様々なメニューがありますが、たとえば、いろんなことをやりながら声をかけられて判断するというようなものは、松田さんが一緒に開発されたものに近いものでした。今年からはラリーもやらせてもらっています。TGRラリーという、入門ラリーですが、人に情報を与えてもらって目とは別に判断するという作業になります。しかもクルマがサーキットとは違う動きをする。でもそこもすんなり拾えたし、逆にまだこういう課題があるということも感じられたので、また相談をしながらメニューをステップアップさせたりしています」
(つづく)