ボルグワーナーは、中国の大手自動車メーカーである長城汽車(Great Wall Motor:GWM)の電気自動車(EV)「2018 C30」および「ORA」ブランドに、ボルグワーナーの高性能電動ドライブモジュール(eDM)を提供する。
2018 C30は、eDMテクノロジーを搭載する中国初のEVモデル。一方、ORAは2018年の北京モーターショーで発表された新エネルギー車市場向けのGWMの新しい戦略的EVブランドだ。電動モーターとeGearDriveトランスミッションを統合した設計であるeDMは、軽量化、コストとスペースの削減、搭載の簡略化によって効率を大きく改善し、電気自動車のパワーと快適さの向上というニーズに応える。
業界をリードするeGearDriveトランスミッションと高電圧ヘアピン(HVH)電動モーター技術を統合したボルグワーナーのeDMは、ピュアーEVおよびハイブリッド車(HEV)に一次駆動または二次駆動を供給する。高精度のギアトレインとアルミハウジングの簡素なコンポーネントを備えたeDMは、パワー、トルク、ボリューム、効率をバランスよく実現した軽量かつコンパクトな設計となっている。HVH電動モーターは、最大トルク315Nm、最大回転速度10,600rpmを実現する。eDMは、高効率のモーターとトランスミッション、卓越したトルク出力、静音性を備え、ドライバーや同乗者に静かでスムーズなドライビング体験を提供する先進技術だ。
ボルグワーナー・パワードライブシステムズの社長兼事業本部長のステファン・デメール博士(Dr. Stefan Demmerle)は、「今年4月、新エネルギー車への転換を推進するクレジットスコアリングシステムが開始されました。電動化という自動車業界の全体的なトレンドの中で、中国のEV市場はさらに成長していくでしょう。当社は、電気モーターと制御モジュールの分野でさまざまな新技術を提供するだけでなく、革新的な製品を現地生産することで、お客様に適正価格でオーダーメイドのソリューションと迅速なサービスを提供します」と述べている。