ボルグワーナーは、中国・武漢の武漢経済技術開発区に新設した生産工場の運用開始を祝う開所式を行った。4万8,595平方メートルの土地に建設され、2万6,000平方メートルの床面積を誇るこの新施設には、生産、エンジニアリング、品質、営業、物流、総務、経理を含む、包括的な機能が統合されている。この新工場では、中国の内燃機関、ハイブリッド車(HEV)、EV市場からの需要の高まりに対応する取り組みの一環として、駆動モーター、P2モーター、ベルト・オルタネーター・スターターシステム、スターター、オルタネーター、関連コンポーネントを生産する予定。
ボルグワーナー・パワードライブシステムズ武漢工場の開設を祝う式典には、ボルグワーナーの経営陣および従業員と共に、地元当局者、顧客、サプライヤー、メディア代表者が招待され、テープカットや記念植樹なども行われた。
武漢工場は、ボルグワーナーがレミー社を買収してから1年後の2016年に着工した。この新工場は、旧レミー社の工場に近くの生産拠点を統合し、新しい生産ラインを追加したもの。ここでは、元々の生産能力に加えて、駆動モーター、P2モーターのほか、EVおよびHEV向け製品を初めて現地で生産することになる。地域社会や環境に配慮した方針を掲げるボルグワーナーの世界標準基準に基づき、効率的な製造施設として設計された武漢工場は、従業員に健全で快適な作業環境を提供し、地域社会と調和の取れた関係を築けるよう取り組む。同工場は現在、300人を超える従業員を雇用し、5年以内に従業員数を倍増する見通し。
ボルグワーナー・パワードライブシステムズの社長兼事業本部長のステファン・デメール博士(Dr. Stefan Demmerle)は、「これは、中国での当社の歴史における画期的な出来事です。この新工場は、内燃機関、HEV、EV向け製品の製造能力を大幅に向上させ、今後何年にもわたり持続的な成長を支えます。業界をリードする当社の技術とシステム統合力を生かし、地域に合わせた製造能力とエンジニアリング能力で、これからも中国のEVおよびHEVの顧客からの需要の高まりに対応してまいります」と述べている。