“ドラレコ初心者”に向けた製品選びのツボを解説する第2回。コレを知っておけば通販サイトや店頭で迷うことなく、自分にぴったりの1台を選べる。
REPORT●浜先秀彰(HAMASAKI Hideaki) PHOTO●澤田和久(SAWADA Kazuhisa)
ワンボディタイプなら自分で取り付けられる
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ワンボディタイプは本体に付属ブラケットを接続し、両面テープでフロントウインドウへ貼り付けるだけと取り付け作業は簡単。ただしフロントウインドーならばどこでもよいわけではなく、道交法によって上部から20%以内の場所と決まっている。もちろん視界を妨げてしまったり、運転中に目障りになる場所も避ける必要がある。また、ワイパーの可動範囲内に納めないと雨天時に雨粒で良好な映像記録ができなくなるので注意が必要だ。
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そして角度調整については背面にディスプレイが装備されているモデルであれば、映像を見ながら傾きの修正を行えばOK。機種によっては上下調整ができても左右に首振りができないモデルもあるが、この場合にはできるだけウインドーの中央部を選んで装着すれば映像の傾きを防げるだろう。背面にディスプレイが無いモデルは仮付けして一度録画を行い、パソコンで記録映像を確認しながら角度調整を行わなくてはならず、やや手間がかかる。
ほとんどの機種で電源取得はシガーライターソケットにプラグを差し込むだけでできる。スマホの充電を同時に行いたい場合などは市販の増設ソケットを活用するといいだろう。カー用品メーカーではさまざまなタイプを用意している。シガーライターソケットをドラレコのプラグで塞ぎたくない場合は市販のパーツを使い、カーナビ/カーオーディオ配線から電源を取得したり、ヒューズから電源を取得することもできる。
なお、セパレートタイプの場合は本体だけでなくカメラやGPSアンテナなど複数のユニットの取り付けが必要となり、電源取得も多くのモデルがシガーライターソケットから行えないのでユーザー自身での取り付けはオススメできない。ショップに依頼をしたほうがよいだろう。
扱いやすさも重視したい
ドラレコには解像度や撮影コマ数、音声のON/OFFなど、さまざまな初期設定があるが、ディスプレイ内蔵のワンボディ型では画面に表示されるメニュー表示を見ながら機能の選択が行える。操作キーはたいてい3~4個で各キーの役割は画面内にアイコンで表示されていることが多い。使い勝手に優れているモデルはキーのサイズが大きく、押し間違いしないように配慮されていたり、指先が引っ掛かりやすいような形状になっている。
また、任意に映像を記録(上書きなどで消されることがない)するための手動ボタンを備えているモデルがほとんどで、それらは素早く押せるよう目立つ色になっていたり「!」マークが描かれている。本体の右側面に配置されていると運転席から手が届きやすい。
ドラレコのほとんどの製品では映像の記録をマイクロSDに行う。スロットは本体の側面や底面などに装備されており、ケンウッドの一部モデルでは2基のスロットを使ってリレー記録も可能となっている。
なお、マイクロSDは記録のトラブルを防ぐために定期的にフォーマットを行ったり、随時録画/録音チェックを行って動作不良があれば交換を行う必要がある。付属品から市販品へと交換する場合にはデータ転送速度の速いClass10を使用したほうが安心。転送速度が遅いと記録漏れが発生する可能性もあり、肝心なときに役立たなくなってしまう。
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